はつかいち福祉ねっとNo.39 はつかいち福祉ねっと活動報告 全体会 2 月 23 日(金)、平成 29 年度第 2 回目のはつかいち福祉ねっと(以下、福祉ねっと)全体会をさく らぴあ小ホールにて開催しました。 【プログラム】 ステージ発表 友和の里 入所部「コセキさん」 (昭和演歌) はつかいち福祉ねっと部会報告  特別支援学校進路ワーキング・発達支援部会 行政報告 事業所紹介  あおぞら(生活介護、就労継続支援 B 型) 研修「一般企業における障がい者雇用について」 講師 日本基準寝具(株)廿日市工場 ローラー仕上課 課長代理 楠本 あゆみさん ステージ発表では、「コセキさん」が友和の里施設長の川本さんのギター伴奏で懐かしの昭和演 歌を披露され、途中、「コセキさん」と交流のある前田さんの飛び入り参加の応援もありました。 「コセキさんと川本さんの息の合ったステージで、あたたかみを感じられました。歌も上手でよく 歌詞を覚えているなと感心します。」等の感想が寄せられました。 行政報告では、地域生活支援システム体制整備事業、精神障がいにも対応した地域包括システム の構築(1 か所) 、障がい児支援等の提供体制の整備等を盛り込んだ第 5 期障がい福祉計画・第 1 期 障がい児福祉計画(平成 30 年度~平成 32 年度)や 6 月市議会条例案上程予定の「 (仮称)廿日市市 手話言語の普及及び多様なコミュニケーション手段の利用促進によるやさしいまちづくり条例」 、 廿日市市障がい者差別解消支援地域協議会、廿日市市障がい者虐待防止ネットワークについて説明 がありました。 研修では、日本基準寝具(株)廿日市工場ローラー仕上課 課長代理 楠本あゆみさんに「一般企 業における障がい者雇用について」と題して廿日市工場の現状や取組等について、工場内の写真を まじえ、お話していただきました。 「児童の時に身の回りの事ができたり片づけたりするのが大事 というのがわかった。 」 、 「高校生の利用者がいるので就業の参考になりました。 」等の声をいただき ました。 障がい別会議 身体障がい部会 新しくなる宮島口(主に旅客船ターミナル)について、 「当事者のみなさんのご意見を伺いたい。 」 ということで、3 月定例会には、広島県土木建築局、広島県西部建築事務所、廿日市市宮島口みな とまちづくり推進課から 5 名の方が参加をしてくださいました。 バリアフリー新法のもと設計案はすでに数多くの工夫や配慮がなされていましたが、部会のみな さんからは、さらに具体的な多目的トイレの配置、点字ブロックの誘導経路、電光案内版の設置、 券売窓口への耳マーク掲示など、多くの希望が伝えられました。 活発な意見交換の様子には、障がいのある人だけでなく、高齢者やベビーカーを押すお母さん、 外国人など、 “みんなにやさしいまち廿日市”を思い描くことができました。 知的障がい部会 3 月 10 日(土)に初めて障害者支援施設原体育館をお借りして開催した おりづる出前教室「ゆるゆるビクス」には、75 名の参加がありました。 前半は、ボールを使用した運動や音楽に合わせた体操をそれぞれのペー スで行いました。 チームに分かれて行った後半の風船バレー、ビンゴゲ ームでは、事業所の枠を越えて楽しく交流することができました。 参加されたみなさんからは「楽 しかった」「また参加したい」などの感想をいただきました。 今回、準備や会場の提供をはじめ、 参加者のみなさんへのご配慮をいただいた障害者支援施設原の職員さんには感謝の気持ちでいっ ぱいです。 精神障がい部会 精神障がい部会では、市がゆめタウン廿日市を会場に開催する精神保健福祉講演会の内容につい て一緒に検討を重ねました。 2 月 6 日(火)には、 「ライフステージからみた発達障がい児・者への援助と医療」((講師:河野 政樹さん 広島県立障害者療育支援センターわかば療育園)と題し、発達障がいについて医師の視 点から分かりやすく講演していただき、フロアからの質問などにも丁寧に答えていただきました。 2 月 17 日(土)には、 「あなたの知らないお酒の世界」(講師:小河弘幸さん 呉みどりヶ丘病院) と題し、お酒と健康に関する講演会を開催し、アルコール依存症やその予防などについて学び、講 演会の最後には廿日市市でも活動されている広島断酒ふたば会(自助グループ)からの情報提供も ありました。 どちらも、市民の方をはじめ、事業所の職員や当事者の参加もあり、多くの方と一緒に学ぶ機会 となりました。 課題別会議 わかりやすい情報発信プロジェクト 3 月 14 日(水)にプロジェクトを開催し、主に今後の取組内容とホ ームページについて協議しました。 今後の取組として、前年度に引き続き、ねっと通信の発行、ホー ムページの更新、新たな障害福祉サービスの創設に合わせた福祉サ ービスガイドブックの改訂を行うことになりました。 ホームページについては、視覚障がいのある方からの「音声読み 上げソフトを使うと必要な情報にたどり着くまでが大変」という声を受けて、新たに「視覚障がい のある方向けの情報」というページを設けました。 その他、内容の充実に向け、更新用のフォーマ ット等についても検討しました。 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト これまでプロジェクトで話し合いを進めてきた条例について、市は「 (仮称)廿日市市手話言語 の普及及び多様なコミュニケーション手段の利用促進によるやさしいまちづくり条例(案)」として ホームページに掲載し、3 月 19 日から 3 月 30 日の期間で意見募集(パブリックコメント)を行いま した。 4 月 6 日(金)に開催したプロジェクトでは、市からパブリックコメントに寄せられた意見と条例 に関する基本的な考え方について説明がありました。 参加された方からは、 「今回の条例について、 ろうあ協会と手話通訳者連絡協議会で何度も話し合いをしてきた。お互いの想いを共有することが でき良かった。 」 「市が作成する条例について、多くの人の意見を取り入れながら進めて下さる市の 姿勢に感謝している。今後も一緒に考えていきたい。 」などの意見をいただきました。 条例が制定 されるまで、もう少しありますが、制定後もみなさんと一緒に検討していきながら取組を進めてい きたいと思います。 その最初の取組として、プロジェクトでは、手話言語と多様なコミュニケーション手段に関する 普及啓発のためパンフレット作成を目的にしたワーキングを設置し、パンフレットの内容について 検討していく予定です。 特別支援学校進路ワーキング 3 月 14 日(水)に今年度 4 回目のワーキングを開催し、今年度の振り返りや廿日市特別支援学校 卒業生の進路の共有、就労継続続支援 B 型アセスメント、移行支援会議、卒業後の生活の場につい て等、今後の課題・方向性についての意見交換などを行いました。 地域生活支援システムプロジェクト 3 月 19 日(月)のプロジェクトには、江田島市から視察(5 人)をお迎 えしました。 当日の内容は、各種報告(「第 2 弾事業者説明会(1 月 16 日)」 「事 業者調整会議(2 月 19 日)」 「他地域の動き(大分市、 広島市、大竹市)」) 、 平成 29 年度の振り返り、 平成 30 年度のスケジュール調整等でした。 当初、地域生活支援拠点等(地域生活支援システム)については、国による予算措置はなされてい ませんでしたが、全国的な進捗が芳しくないこと等から、平成 30 年度の報酬改定で地域生活支援 拠点等(地域生活支援システム)に対する、新たな加算等を新設されました。 今後は、こうした加算 等を活用しながら、廿日市市における地域生活支援システムの運用について検討していくこととな ります。 プロジェクトでは、引き続き、 「周知方法と利用する側のモラルの整理」 「消防や医療機関との連 携」「参加事業者での受入体制整備」等についても検討していきたいと思います。 権利擁護ワーキング 3 月 8 日(木)、研修会「障害者差別解消法は何をめざし、何を得たのか?」を開催しました。 講 師は横藤田誠先生(広島大学大学院社会科学研究科教授) 。今回も障害者差別解消法について、大変 わかりやすくお話いただきました。 参加されたみなさんからは、「障がいの有無関係なく尊重され、生きることがたのしい、価値が ある、意味があると思いたい。 そして、そう思ってもらえるような支援をしていきたい。 」 「合理的 配慮があふれる社会をめざして仕事をしていかなければならないと促される講演であった。 」 「個々 に合った対応、配慮をお互いに考えて、理解していかなければいけないと思った。 」などの多くの 感想が聞かれました。 権利擁護ワーキングでは、これからもこうした研修会を企画していきます。みなさん、ぜひご参 加ください。 “発達障害啓発週間”ワーキング 4 月 2 日(月)の世界自閉症デー、4 月 2 日(月)~8 日(日)の“発達障害啓 発週間”に合わせて、初の啓発イベントを行いました。広く市民の方に「自 閉症」をはじめとする「発達障がい」について理解 していただくことを目的とし、新宮中央公園(けん玉 公園)でのブルーライトアップ(※)、啓発チラシの配 布、資料展示を行い、色々な方に関心を持っていただく機会になりました。 また、はつかいち市民図書館では、3 月 23 日(金)から 4 月 25 日(水)まで、 「知 ることからはじめよう自閉症」と題して、書籍の展示を行いました。期間中、120 冊ほどの展示に対して、220貸出があり、このテーマへの関心の高さに驚いて おります。 ※自閉症・発達 障がい啓発のシンボルカラーである“ブルー(青)”は、「癒し」や 「希望」を意味し、 全 国各地でブルーライトアップが行われています。 ~事業所リレーずいそう~ No.19~ 前回の『株式会社アッシュ』善岡さんよりバトンをいただ いた 、生協ひろしま介護サービス・廿日市の田中です。 生協ひろしま介 護サービス・廿日市は、食品等をトラック で配達している生活協同組合ひろしまの福祉部門のひとつ で 、ヘルパーの派遣をしている事業所です。 廿日市市大野(大 野 郵 便局 の 隣)に 事 業所を開設したのは平成23年6 月で、も うすぐ7 年が経 過 します。 現在約30名のヘルパーが 、廿日市・大野・大竹の利用者様のお宅を日々訪問し ています。 介護保険・障害福祉・地域移動支援等それぞれの利用者様の気持ちを理 解し、それぞれの立場にたった丁寧な支援をすることを目標しています。 そのため に、定期的にヘルパーの会議や研修を行い、支援の前後には事業所とヘルパー間で 情報を共有し、報告や相 談をして連 携をとるように努めています。 今まで、同じ生協の居宅支援事業所のケアマネージャーと連携を取って支援を行 っ ていましたが、4 月から居宅・訪 問 事業所と同じフロアに生協つながりで『中央 保険生協の訪問看護ステーション・コープはつかいち』が開設したので、医療との 連 携がより身近になりました 。 現在、廿日市の他事業所のヘルパーさん達と一緒に支援をしてい る 利用者様が何人かおられますが、これからもたくさんの利用者様 に満足してもらえるよう 、廿日市の事業所の皆様としっかり連携を とっていきたいと思います。 次回の事業所リレーずいそうNo.20 は 「コアラ訪問介護事業所」です。