2018.7.6 はつかいち福祉ねっと通信 No.40 <発行>はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) <連絡先>TEL(0829)20-0224 / FAX(0829)20-0225 / E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net <ホームページ> http://h-kiraria.net/wordpress/ (「ねっと通信」の個人宛メール配信希望者、募集中!) 平成29年度 はつかいち福祉ねっとの取り組み報告 【全体会】  7月の全体会では、講師にNPO法人ふくし文化塾はつかいち副理事長 蛯江紀雄さんをお迎えし、 「すべての福祉の道は「地域福祉」に通ず」というテーマで、ご講演いただきました。福祉の歴史 や地域とのつながりづくりの大切さについて学ぶことができました。事業所製品の販売・展示は、 前年に続き、好評でした。  2月の全体会では、講師に日本基準寝具株式会社ローラー仕上課 楠本あゆみさんをお招きし、「一 般企業における障がい者雇用について」と題して廿日市工場の現状や取組等について、工場内の写 真をまじえ、お話していただきました。「児童の時に身の回りの事ができたり片づけたりするのが 大事というのがわかった。」、「高校生の利用者がいるので就業の参考になりました。」等の声をいた だきました。  ステージ発表では、『RE-START』徳政宏一さん(7月)に素敵なサックス演奏を聴かせていただき ました。友和の里「コセキさん」(2月)が、施設長の川本さんのギター伴奏で懐かしの昭和演歌を 披露されました。途中、「コセキさん」と交流のある前田さんの参加応援もあり、地域での活動に ついてもお話されました。  行政報告(2月)では、地域生活支援システム体制整備事業、精神障がいにも対応した地域包括ケ アシステムの構築(1か所)、障がい児支援等の提供体制の整備等を盛り込んだ第5期障がい福祉計 画・第1期障がい児福祉計画(平成30年度〜平成32年度)、廿日市市障がい者差別解消支援地域協 議会、廿日市市高齢者・障がい者虐待防止ネットワーク会議、 6月市議会条例案上程予定の「(仮 称)廿日市市手話言語の普及及び多様なコミュニケーション手段の利用促進によるやさしいまちづ くり条例」、について説明がありました。  はつかいち福祉ねっと(以下、「福祉ねっと」という。)専門部会(障がい別会議・課題別会議) で年間を通して行われているさまざまな取組についてもみんなで共有することができました。 【部会代表者会議】  年4回(5月18日(木)、6月15日(木)、11月17日(木)、2月8日(木))開催しました。  5月の会議で行った「はつかいち福祉ねっと代表者・副代表者」の選出では、「障がい別会議で 持ち回り」というルールに沿い、郡司香代さん(知的障がい部会)、丸山文枝さん(精神障がい部会) に決定しました。  5月、6月にかけては、はつかいち福祉ねっと全体の1年間のスケジュールを確認し、7月全体 会に向けた内容の協議や各部会の取組計画の共有等を行いました。その後は、各部会でそれぞれの 取組や計画推進のための意見交換等を進め、11月の会議で共有しました。ラストスパートの2月 全体会前には、各部会の取組まとめの共有、計画推進会議の振り返り等を行い、1年間を締めくく りました。  部会代表者会議では、色々な情報の共有や意見交換を行うことで、横のつながりが深まっていま す。 【計画推進会議】  年3回の会議を開催し、平成30年度から施行される「第5期廿日市市障がい福祉計画」「第1 期廿日市市障がい児福祉計画」(以下、「福祉計画」という。)に重点を置き、各部会からだされた 新たな地域課題の共有や意見交換などを行いました。  この福祉計画の主な概要は、平成32年度までの障害福祉サービス等の見込量のほかに「地域生 活支援システム体制の整備」「精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムの構築」「医療的ケア 児支援のための協議の場の設置」等の成果目標が盛り込まれています。  福祉計画の冊子については、廿日市市のホームページからダウンロードできますので、ぜひご一 読ください。 【障がい別会議】 (身体障がい部会)  おりづる出前教室in広島ひかり園では、ボール送りやカローリングのジェットローラーを使っ たペットボトルボウリング、野菜ビンゴなど身体と頭を使いレクリエーションスポーツを楽しみま した。  ゆめタウン廿日市での“障害者週間”イベントは、今年度も企画段階から参加し、手話教室や ロービジョン体験コーナーを担当したほか、啓発チラシの配布、作品展示等を行ないました。  今年は、実際のまち点検には出かけませんでしたが、宮島口桟橋再開発について、広島県土木建 築局の方、廿日市市宮島口まちづくり推進課の方と意見交換の機会を持つことができました。廿日 市が誇る宮島の玄関(宮島口)が障がいのある人、高齢者、子ども、観光客、外国人みんなにやさ しい場所となるよう、いろいろな立場から日頃感じている想いや気づきをお伝えしました。  その他、あいプラザの消防訓練、手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト、地域生活支 援システムワーキングなど、多くの部会・ワーキングに参加をした1年でした。 (知的障がい部会)    例年実施している「おりづる出前教室」「事業所見学(Hanaと花舎)」「あいプラザ消防訓練」「情 報交換(家族団体グループ・事業所グループ)」に加え、初めての企画として「特殊詐欺等に関す る勉強会」を行いました。  「特殊詐欺等に関する勉強会」は、「知的障がいのある人が特殊詐欺等に遭うことが増えている」 ということ、そして、「警察との連携も深めていきたい」という声から企画した研修会です。講師 には、廿日市警察署生活安全課の上村さんをお招きし、年々巧妙になっている様々な特殊詐欺(な りすまし、架空請求、還付金等)の現状や被害に遭わないための予防策、被害に遭った時の対応策 等についてお話しいただきました。今後も、こうした機会をつくっていきたいと思います。  毎年みなさんが楽しみにしている「おりづる出前教室(ゆるゆるビクス)」は、初めて、障害者 支援施設原の体育館で開催しました。参加者は総勢約80人。ボールを使用した運動や音楽に合わ せた体操、風船バレー、ビンゴゲームなど盛りだくさんで、大いに盛り上がりました。事業所の枠 を越えたチーム対抗戦では、参加者の方たちの交流という普段にはない経験をすることができまし た。参加されたみなさんからは、「楽しかった」「また参加したい」という感想をいただき、次回の 企画にも期待してくださっているようです。そして、当日、参加者のために急きょ個室の提供をい ただくなど、様々な環境調整に配慮をしてくださった障害者支援施設原の職員のみなさんには心よ りのお礼を申し上げます。 (精神障がい部会)  おりづる出前教室を廿日市地域で開催し、レクリエーションスポーツ(ボッチャやビーンボウリ ングなど)の体験とゆったり体操を行いました。  講演会は、障害福祉課と内容などを一緒に検討し、「発達障がい」、「高次脳機能障がい」、「アル コール依存症」の3テーマについて企画、実施しました。  毎年、事業所の利用者と企画会議を行い取り組んでいる交流企画は、より多くの方と交流するこ とを目的に「ぎょうざを作って食べる食事会」を津田市民センターで開催しました。約80名の参 加があり、とても盛大な会となりました。 (こども部会)  例年取り組んでいる「地域とのつながりづくりアンケート」「夏休み工作教室(友和の里と共催)」 「ブログ・LINEを活用した情報発信」と、2年目となる「スポーツ吹矢づくり&体験」に加え、「こ ども部会アンケート」を行いました。  夏休み工作教室では“まな板でDIY”、“リメイク缶づくり”を行い、くぎ打ちやスポンジを使っ ての色付け等、難しい工程もありましたが、素敵なオリジナル作品を完成させることができました。  スポーツ吹矢づくり&体験では、午前中にMy吹矢づくりとスポーツ吹矢の体験、午後に大会形 式で個人戦、チーム戦を行いました。初めて参加した子どもは練習をするうちに少しずつ上達し、 前年度も参加した子どもはプロ並みの腕前を発揮。  以前から上がっていた「現在の保護者の困りごとやニーズ等を把握する必要があるのでは」とい う声に基づいて実施したこども部会アンケートは、高校生までの子どもがいる保護者(こども部会 メンバー、特別支援学級・特別支援学校在籍者、児童発達支援・放課後等デイサービス利用者)を 対象とし、約900枚配布しました。集計結果については、しっかり検証作業を行い、今後の部会 の方向性や取組内容、福祉計画等の参考にさせていただきたいと思っています。 【課題別会議】 (わかりやすい情報発信プロジェクト)  事業所一覧の更新、「はつかいち福祉ねっと通信」の発行、ホームページ等を活用した情報発信 を行いました。  年4回発行している「はつかいち福祉ねっと通信」は、福祉ねっと関係者以外にも、はつかいち 福祉ねっとの活動を知っていただけるよう、廿日市市内の市民センター、保育園等への配布を継続 しました。  ホームページについては、視覚障がいのある方からの「音声読み上げソフトを使うと必要な情報 にたどり着くまでが大変」という声を受けて、プロジェクトで話し合い、新たに「視覚障がいのあ る方向けの情報」というページを設けました。 (手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト)  手話言語&コミュニケーション条例プロジェクトは、手話が言語であることの普及や多様なコミ ュニケーション手段の取得についての条例策定に向け、障がいのある人や家族、関係者の声を聴き ながら取組を進めたいという市の意向を受けて11月に新設しました。  会議は、年3回開催し、第1回目(11月27日(月))は条例についての趣旨説明、第2回目(12月 15日(金))は条例案の検討、第3回目(1月26日(金))は事業内容を行いました。  毎回、市から条例案の内容について説明してもらい、それに対して参加者のみなさんから「多く の方に手話が言語であることを知ってもらいたい。」「色々な障がい特性があり、求めるコミュニケ ーション方法も様々。学校などでの学習で啓発できたら良い。」などのたくさんの意見がだされま した。  3月にはプロジェクトからの意見などを反映した「廿日市市手話言語の普及及び多様なコミュニ ケーション手段の利用促進によるやさしいまちづくり条例(案)」が条例案として示されパブリッ クコメントの募集がありました。  条例が制定された後も、普及や啓発などについてプロジェクトで取組を進めていく予定です。 (福祉就労ワーキング)  隔月開催のワーキングで各事業所の仕事内容や取組み等について情報共有を行い、協働の取組 み(商工はつかいちの封入作業、市役所からのアンケートのデータ入力、市役所ロビーショーケ ース展示、市役所ロビー・大野文化ゾーン販売、info表参道委託販売、全体会販売、“障害者週 間”啓発イベントなど)を継続して行いました。 “障害者週間”啓発イベントでは、事業所製品の販売と各事業所の紹介をパネル展示しました。 「いろいろな事業所の活動内容がわかって良かった」「一生懸命物づくりをされていることが伝 わりました」等の声をいただきました。  市役所1階に2月にオープンしたデイリーヤマザキでは、ご厚意により、市内事業所製品の委 託販売をはじめることができました。市役所ロビー販売と合わせてよろしくお願いします。 (特別支援学校進路ワーキング)   年4回のワーキングを開催しました。夏休みのワーキングでは、前半に廿日市市在住の生徒が在 籍している市外特別支援学校にも参加していただき、各事業所の次年度受け入れ予定などの情報共 有を行い、後半に廿日市特別支援学校と関係する事業所・機関で進路調整を行いました。また12 月14日(金)に開催したワーキングでは、「就労継続支援B型アセスメント」に関する通知文書の確 認を行い、本人、保護者、関係者みんなにとって一番良い方法は何かということについて検討しま した。 (発達支援部会)    部会を3回開催し、情報交換や福祉計画に関する協議等を行いました。2月全体会の部会報告(ピ ックアップ部会)に向け、意見交換を行いながらスライド資料を作成し、部会の目的や取組内容等 について、部会メンバーで再認識することもできました。  また、平成28年度にスタートさせた障がい児支援関係事業所連絡会(対象:児童発達支援セン ター、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所、障害児相談支援事業所)は、平成29 年度からは年3回の定期開催としました。毎回、行政報告や研修(「将来を見据えた放課後・長期 休暇の支援について」講師:特別支援教育士 橘恵さん、「廿日市市立学校における特別支援教育 について」講師:学校教育課 指導主事(グループリーダー)末岡信子さん、「ビジョントレーニ ングについて」講師:PIECE四季が丘 管理者 斉藤千晶さん)を行うとともに、広島西こども発 達支援センターくれよん、児童発達支援センターおひさまの施設見学もさせていただきました。  ポジティブライフガイドについては乳幼児健診等での配布を継続しました。 (長期入院解消プロジェクト)  長期入院の解消や地域移行に関する会議を開催しました。  会議には、病院関係者やグループホームの管理者、日中活動系事業所のサービス管理責任者、相 談支援専門員、行政職員などが出席しています。  会議では、病院に対して地域の社会資源を知ってもらう取り組みや、グループホームを活用した 地域移行、ピアサポーターの活用、事例検討会なども必要ではないかといった意見がでました。 (余暇活動支援ワーキング)  5回目となるクルージング(協力:JR西日本宮島フェリー)企画では、就航したばかりの“な なうら丸”で呉に行きました。船内では福祉ねっと有志等による島ガイドを聞きながらゆっくり過 ごすことができました。呉では食事や散策を楽しむことができ、総勢180人のクルージングは、 大成功でした。  さくらぴあ大ホールにて「みんなの防犯教室&広島県警察音楽隊コンサート」(1月13日(土)) を開催し、約300人の方に来場していただきました。防犯教室は、クイズ、寸劇、護身術の体験 等で、防犯について楽しく学ぶ機会になりました。音楽隊演奏は思わず身体を動かしたくなるよう な、見て聞いて楽しいコンサートでした。  サンチェリーメインアリーナにて開催した「第4回カローリング交流会(2月10日(土))」で は、24チーム約80人の選手のみなさんによる熱のこもったゲームを展開されました。どのレーン でも最後には勝ち負けに関係なく、お互いをたたえ合う清々しい光景が広がっていました。共催い ただいた“きょうだい支援の会SIBLINGS”さん、運営にご協力いただいたスポーツ推進委員のみな さん、ボランティアのみなさん、そして、協賛いただいた(株)やまだ屋さん、サントリー(株) さんには心よりの感謝を申し上げたいと思います。 (防災プロジェクト)  福祉ねっと約50名のみなさんと、あいプラザ消防訓練に参加しました。当日は、あいにくの雨 模様でしたが、建物からの避難、水消火器や消火栓を使った消火活動を体験しました。今回、火災 発見から避難完了までに要した時間は8分。避難時間は年々短くなっており、くり返し訓練するこ との大切さをあらためて感じました。 (地域生活支援システムプロジェクト)     本プロジェクトでは、障がいのある人が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるための仕組みづ くりの第一段階として「“自宅で一人で過ごすことのできない障がいのある人”のご家族等の緊急 時に、障がいのあるご本人をショートステイにお連れしたり、ご自宅で見守ったりする体制」を整 えるために議論を重ねています。平成29年度は、この地域生活支援システムの詳細を検討するた め、プロジェクト(22人)から選出したメンバーによるワーキング(8人)を立ち上げ、プロジェクト とワーキングを連動させながら、市地域生活支援システムの仕組み等を検討しました。  また、「事業者説明会(7月10日(月)、1月16日(火))」を開催し、本システムへの参加事業者を 募り、手を挙げてくださった事業者のみなさんによる「参加事業者調整会議」を組織し、実際のシ ステム運用等についても協議検討を重ねました(7月31日(月)、9月12日(火)、2月19日(月))。  本市の地域生活支援システムは、県内の他市町よりも早くに検討をスタートさせているため、他 市町から「取組状況を教えてもらいたい」とご連絡をいただき、視察を受け入れたり、また、他市 町を訪問して取組経過についてご説明をさせていただいたりという機会も増えてきました。  これからも、県内外の色々な市町と情報交換しながら、よりよい仕組みづくりができればと考え ています。 (相談支援部会)    毎月定例会を開催し、相談支援専門員の質の向上、サービス等利用計画の質の向上、事業所間の 情報共有・連携をはかりました。そして、新たに「事例報告」の時間を設け互いの実践を共有した り、平成30年度にスタートする「地域生活支援拠点システム」で相談支援専門員に求められる役 割についての意見交換やシステムで利用する「緊急時連絡票」「フェイスシート」様式の作成に取 り組みました。 (権利擁護ワーキング)  権利擁護の理解を目的に、当事者である広瀬未姫さんを講師にお招きし、研修会「私らしく自己 決定」を開催しました。また、一昨年に続き、横藤田誠さん(広島大学大学院社会科学研究科教授) には、「障害者差別解消法は何をめざし、何を得たのか?」と題し、障害者差別解消法についてわ かりやすくご講演いただきました。研修を企画していきますので、みなさん是非ご参加ください。  平成29年度から、はつかいち福祉ねっとの代表として、当ワーキング代表が「廿日市市高齢者・ 障がい者虐待防止ネットワーク会議」と「廿日市市障がい者差別解消支援地域協議会」に参加をさ せていただくことになりました。会議の内容については、部会代表者会議等で報告させていただき ます。 (“障害者週間”ワーキング)  12月9日(土)、ゆめタウン廿日市にて“障害者週間”啓発イベントを開催しました。  3階の紀伊国屋書店前では事業所の製品販売、手話教室、ロービジョン体験、2階の市 民ホールでは事業所紹介のパネルや利用者の方がつくった製品・作品の展示、ヘルプマー クの紹介、喫茶コーナー、障害者権利条約の絵本のスライド上映を行い、内容も充実して きています。手話やロービジョンを体験された方、市民ホールでのアンケートに協力くだ さった方に(株)藤い屋さんとカルビー(株)さんからの協賛品をお渡しすると大変喜ば れていました。  来場された方からは「事業所がたくさんあることを知りました」「作品が素晴らしかっ た」「手話教室やロービジョン体験が勉強になりました」「ヘルプマークをはじめて知った」 「もっとたくさんの人に見てもらえると良いですね」等多くの声をいただきました。  当事者団体や事業所、ボランティアのみなさんの協力で、多くの方にご来場いただける イベントになりました。 (“発達障害啓発週間”ワーキング)  4月2日(月)の世界自閉症デー、4月2日(月)〜8日(日)の“発達障害啓発週間”に合わせて、初 の啓発イベントを行いました。広く市民の方に「自閉症」をはじめとする「発達障がい」について 理解していただくことを目的とし、新宮中央公園(けん玉公園)でのブルーライトアップ(※)、啓発 チラシの配布、資料展示を行い、色々な方に関心を持っていただくための機会になりました。 ※自閉症・発達障がい啓発のシンボルカラーである“ブルー(青)”は、「癒し」や「希望」 を意味し、全国各地でブルーライトアップが行われています。 【はつかいち市民図書館では…】    3月23日(金)から4月25日(水)まで、「知ることからはじめよう自閉症」と題して、 書籍展示をされました。期間中、120冊ほどの展示に対して、220貸出があったそうです。 発達障がいに対する関心の高まりに驚きました。 【障がい別会議リレーずいそう No.11】 (今回の障がい別会議リレーずいそうは、精神障がい部会となっており、さくら作業所と コーヒーショップあんずに通所されている清水さんに寄稿いただきました。)    私が病気になったのは29歳の時でした。最初は軽いうつ病と言われましたが、自殺願 望があり、自殺未遂も2度図りました。  死にたくなるような不安感、絶望感から逃げ出したいので朝、昼、夜関係なくお酒をあ びるようになりアルコール依存症にもなりました。  病院に強制入院させられ、隔離病棟にも入れられたことがあります。アルコール依存の 時は一番のどん底でした。父には、「一家心中しよう」とまで言わせてしまい、家族まで 不幸にしてしまいました。  それからも病院を何件も回って最終的についた病名が統合失調症です。それでも2度目 の結婚は病気のことを承知で結婚してくれたのですが、一緒に暮らしていくうちに調子が 悪くて何もできない私に見切りをつけられて離婚に至りました。  ストレスと薬の影響で10年間で50kg以上も増えました。プライドの高い私は、いつ でも仕事に復帰できると思っていました。作業所に偏見を持っていたし、ヘルパーさんに 頼ることも恥ずかしいと思っていました。  でも何とかしないといけないと思っていたので、「一人暮らしで部屋が片付けられない」 と主治医に相談したら、ヘルパーさんの利用を勧められ、思いきってサービスを利用する ことにしました。また、きらりあの相談員から、作業所は仕事だけでなく、楽しいことも あるよと教えてもらい、作業所の見学と体験をすることにしました。  まだ体調が安定せず、毎日行けるかどうか不安だったけど、職員さんの「絶対来ないと いけないわけでなく、あなたの体調のいい時に来てくれたらいいよ」という言葉に救われ ました。私は、どちらかというと完ぺきでないといけないと思う傾向があり、仕事を休む ことに罪悪感がありました。もっと早く気づけばよかった、引きこもりをしていた年月が もったいなかった、と思いました。  そして、助けをかりることも大事だと今では思います。職員さんとヘルパーさんに感謝 の気持ちでいっぱいです。  両親も引きこもっていた私が外に出るいいきっかけになると、作業所に通うことを喜ん でいます。私も規則正しい生活がおくれるいいチャンスだと思います。作業所に通い始め て1年ほど経ちますが、これをきっかけに自分らしく生きていくことにチャレンジしてい こうと思います。 【〜事業所リレーずいそう〜 No.21〜】 (はじめに)  初めまして、コアラと申します。平成16年の冬にオギャーと生まれたコアラも今年の冬には1 4歳になります。様々な施設での経験を何とか在宅の皆様にと思い立ち、開業しました。 (コアラのポリシー)  まずは、やってみよう! できないから始めない! コアラは、どうやったらできるか一緒に 考えます! 5年先10年先を考えよう!   (コアラってどんなとこ)    コアラは、小学生から高齢者までの幅広い年齢層を対象とした児童デイサービスと訪問介護事業 の両方を兼ね備えた事業所です。デイサービスでは、1対1の関わりを大切にしながら、集団での 活動を行っています。 (コアラの名前の由来)     よく、コアラの名前を聞かれます。私(社長の大廻)は、体が大きい為、皆さんの期待は「見 たまんま!」と言いたげですが…。実は、ヘルパーステーション立ち上げにあたり会社の名前を決 めようと悩んでいた時、父が「子供から高齢者まで利用するのだから、キャベツやセロリとかはど うか?」という話になり、八百屋ではないからと却下。自分としては、「止まり木とかは?」との 話から妻がスナックじゃないと却下。そこで、今は亡き母がたまたま新婚旅行で行ったオーストラ リアのコアラの人形を見つめ「コアラは?」で決めました。結果として私の体型と似ていたという ことです。 (最後に)     最近、利用者の重度化が進み、特定ではありますが喀痰吸引の事業所の登録を行いました。 【次回の事業所リレーずいそうNo.22は「放課後等デイサービスねっこ」です。】