2019.2.15 No.42 発行 はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) 連絡先 TEL(0829)20-0224/FAX(0829)20-0225/E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net ホームページ http://h-kiraria.net/wordpress/ 「ねっと通信」の個人宛メール配信希望者、募集中! はつかいち福祉ねっと活動報告 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト 「廿日市市手話言語の普及及び多様なコミュニケーション手段の利用促進によるやさしいまち づくり条例」は、6月の議会定例会で可決され、 7月1日から施行されました。プロジェクトはそ の後も継続し、この条例に即した事業などについて主に3つの柱で話し合いをすすめてきてい ます。 1つ目は、「多様なコミュニケーションを学ぶ手話等体験 研修」 (市の職員研修)です。この研修の「手話講座」 「障が いのある人からの体 験談」「市の窓口で役立つ体験プログラ ム」にプロジェクトのみなさんで協力しました。全8回の研 修は、市の職員の半数の約500人が受講さ れました。登壇し たプロジェクトメンバーからは「自分たちも、伝え方・内容 手話講座の様子 などを色々考えて話した。このような良い機会 をもたせても らい、うれしく思った。」、受講者からは「障がいのある人から直接話を聞け、とても良い研修だっ た。」などの感想がだされ ました。 2つ目は、12月8日(土曜日)にさくらぴあ大ホールで行われた 「人権フェスタ2018~障がいのある人もない人も一緒にコ ミュニケーション~」 です。障がいのある人や家族が登壇し、 障がいの理解や障がいがあることでの生活のしづらさなど についてお話ししました。限られた時間と いうこともあり、 「事前に資料を作成して配布してはどうだろうか」というご 意見があったので、登壇者で協力して作成した資料を当日配 布 することができました。 3つ目は、パンフレットの作成です。プロジェクトメンバーとレイアウト や内容などについて話し合いを重ね、よう やく完成しました。このパンフレ ットには、「障がいの特性」や「コミュニケーション手段」などが掲載され ています。「一般版」と「わか りやすい版」の2つあり、今後の啓発などに 活用していければと考えています。 条例のパンフレットはこちらからダウンロードできます。 https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/soshiki/34/37898.html 部会代表者会議 11月15日(木曜日)、2月7日(木曜日)に開催しました。全体会 や計画推進会議に向けての調整、医療的ケア児協議会の進 捗状況の共有等を行い ました。近況報告では、各部会の 様々な取組について共有することにより、他部会の取組へ の関心も高まりました。 現メンバーでの年4回の会 議が終了し、あっという間の1年間が過ぎようとしていますが、部 会代表者・副部会代表者のみなさんで交流を深めることができました。 障がい別会議 身体障がい部会 11月2日(金曜日)、まち点検を行いました。以前、JR廿日市駅北口の点検をしましたが、今回はそ の時完成していなかったJR廿日市駅南口と 新しくなったJR大野浦駅を点検しました。部会メン バー、手話通訳の方、要約筆記の方、市施設整備課職員さん、市障害福祉課職員さん、き らりあス タッフ総勢12名でした。多目的トイレは使いやすいか、音声案内は聞き取りやすいか、点字ブロ ックはきちんと目的地へ誘導してい るか、電光掲示板の設置場所、設置数は問題ないかなどを確認 してまわりました。これまで市内の色々な場所の点検をし、気づいたことがあ れば市へ提案してき ましたが、今回のうれしい発見は、平成28年のJR廿日市駅北口の点検の際に、段差が見えにく い人(弱視の人や高齢者な ど)のために、階段に引いてある赤と 黄色のラインの位置を少しずらしてほしいと伝えた提案が、少し 後に完成したJR大野浦駅できちんと反 映されていたことでした。 その他にも、公衆電話ボックスが車いすでも利用できるようにな っていたりと、私たちの声が届いていることを実 感し、とてもう れしく思いました。 みなさんにとって“やさしいまち廿日市”になるよう、これか らもまち点検を続けていきたいと思います。 精神障がい部会 10月23日(火曜日)、毎年恒例となっている交流企画で温井ダムに約60人で行ってきました。部会 では、チラシ作りや弁当の注文、現地でのレ クリエーションなどの担当を決め、みんなで準備をし て行きました。当日は、小雨がふっていたので色々と心配しましたが、運良く屋根のあ る場所で弁 当を食べることができ、その後、事業所毎の自己紹介、温井ダムに関する○×クイズを全員参加で 行い、楽しいひと時をみんなで 過ごすことができました。 温井ダムの見学は、いくつかのグループに分かれてダム施設の職員に案内してもらいました。温 井ダムの高さはア ーチ式では日本で黒部ダムに次いで2番目 だそうです。 来年度も、みんなで交流できる企画を考えていきたいと思 います。 課題別会議 福祉就労ワーキング 11月8日(木曜日)にワーキングを開催しました。 「広島在宅ワーク支援センター」の横溝さんをお 招きし、内職(6種類)を紹介していただき ました。その後、いくつかの事業所で仕事として取組を 始めています。広島県障害者相談支援事業連絡協議会ピア交流会のおみやげ買上げに ついて情報提 供し、事業所のクッキーや製品などを買い取ってもらうことができました。 特別支援学校進路ワーキング 12月18日(火曜日)に今年度3回目のワーキングを開催し、廿日市特別 支援学校高等部3年生の進路指導の状況や今後の流れ、隣市の就労移行 支援事業所による、学校(作業学習等)での「就労継続支援B型事業に 係るアセスメント(※)」の実施状況について共有しました。引き続き、 本人や保護者、関係者みんなにとって一番良い方法を検討していきたい と考えています。 今年度最後のワーキング(3月)では、年間の振り返 りと来年度に向けた打ち合わせを行う予定 です。 ※卒業後すぐに就労継続B型事業の利用を希望する場合については、就労移行支援事業所等に よる「就労継続支 援B型事業に係るアセスメント」が必要になっています。本市では、市内の就労移行支援事業所閉所を契機に、 今年度から 「隣市の就労移行支援事業所による学校内(作業学習等)でのアセスメント」というスタイルに変 更することとなりました。 発達支援部会 11月30日(金曜日)に部会を開催し、「ペアレントメンター」と「教育と福祉の連携」(廿日市市での 取組)について協議しました。 ペアレント メンターについては、コーディネーター研修の報告内容を共有し、今後も引き続き、 他市町の情報収集やニーズの把握等を行いながら、廿日 市市にとって良い方法を検討していくこと となりました。 厚生労働省、文部科学省からの「教育と福祉の一層の連 携等の推進について」とい う通知を受けて教育委員会で検 討されている、障がいのある子どもや保護者、学校、障害 福祉サービス事業所等の連携については、現在実施 してい る連携体制を整理し、廿日市市で統一した仕組みをつくる ことにより、今まで以上に切れ目のない支援につなげたい ということになり ました。 余暇活動支援ワーキング 12月14日(金曜日)にワーキングを開催しました。ななうら丸 de クルージングの振り返りや2月9 日(土曜日)の「カロ―リング交流会(会場:サ ンチェリーメインアリーナ)、3月2日(土曜日)の「みんなの交 通安全教室&広島県警察音楽隊コンサート(会場:さくらぴあ大ホール)に向けて 進捗状況などの確 認を行いました。 1月16日(水曜日)に交通安全教室の動画撮影のために廿日市 自動車学校・交通安全協会にご協力いただき、 ミヤジマッ クス、悪役ヒルムと一緒にロケを行いました。廿日市自動車学 校の昼休憩の短い時間でしたが、ねっと障がい別会議の方たち にも エキストラとして参加していただき、8シーンの撮影を無 事終えることができました。ロケの詳しい様子は、ミヤジマッ クスさんのブログ・ フェイスブックに掲載されています。分か りやすい交通安全教室と素敵な演奏が聞ける広島県警察音楽 隊コンサートにぜひお越しください。 訪問介護事業所連絡会 11月21日(水曜日)、介護技術向上研修「『その人らしい暮らし』を支援するためには~事例を通し て支援者の役割を考える~」 (講師:NPO法人 リハケアリングネットワーク 代表理事 香川寛さん) を開催しました。8事業所から41名のヘルパーさんが参加され、講義 +実技を学びました。 介護の基本動作や心構えなど、再確認できる内 容で、あっという間に時間が過ぎました。 これからも、廿日市市でがんばるヘルパーさんのスキ ルアップのた め、研修開催を企画していきたいと思います。 地域生活支援システムプロジェクト 「廿日市市地域生活支援システム緊急時受入等事業(以下「受入等事業」という。)」は、休日・ 夜間等における家族の緊急時(救急搬送等)に、 自宅で一人で過ごすことができない障がいのある人 の受入れ等を行うことを目的としています。 「緊急時だからこそ慣れた支援者にSOSを出した い」というニーズから、 「普段慣れた通所系事 業所等での受入」「自宅での見守り」という「受入等事業」の仕組みを検討してきたプロジェク ト として、初めて企画した「参加事業者調整 会議」との「合同会議」(12月26日(金曜日)、 23人参加)では、 「受入等事業」の進捗や他 地域の 取組等の情報を共有しました。参加 事業者調整会議参加法人(22法人)の内、現 段階で委託契約締結を完了しているのは3 法人のみで、実際の登 録ケースは、まだ0 件す。そこで、委託契約完了法人から、それぞれがどういった準備作業を進めたかという具体的な 流れ等を紹介してもらう とともに、その他法人の現状と課題等を共有しました。参加者からは、 「進 み方はゆっくりではあるが、こうした協議プロセスを共有すること の意義が大きい。」 「自分の中で、 地域定着支援と地域生活支援システムの整理ができた。」 「緊急時対応が動き出したら、次はもう一 つの 目的“地域で暮らしていく”仕組みを考えていきたい。プロジェクトを活用し、親亡き後を早 く検討していきたい。」という声が出されまし た。 権利擁護ワーキング 1月10日(木曜日)、研修会「『不当な差 別的取扱いの禁止と合理的配慮の提供』 ~障害者権利条約の示したもの~」 (講 師:河口社会福祉士 事務所 河口幸貴さ ん)を開催しました。難しいテーマで はありましたが、グループワークなども交え大変わかりやすくご講演いただきました。 当日は、は つかいち福祉ねっとのみなさんの他、廿日市人権擁護委員協議会の方、廿日市警察署の方、廿日市 市消防本部の方、廿日市市民生 委員児童委員協議会の方など多くの方がご参加くださいました。 これからも、この大事なテーマ『不当な差別的取扱いの禁止と合理的配慮の提 供』を地域のみな さんといっしょに考えていきたいと思います。 “障害者週間”ワーキング 12月8日(土曜日)ゆめタウン廿日市にて“障害者週間”に合わせた啓 発イベントを開催しました。今回は1階の化粧品コーナー前で事業 所の製品 販売をしました。例年よりも、多くのお客様に製品を手に 取っていただき、事業所のことを知ってもらう良い機会となりまし た。手話の体験教 室やロービジョン体験は午前中のみの開催でした が、体験された方は熱心に取り組まれていました。2階の市民ホー ルでは事業所紹介のパネル 展示、製品や作品の展示、ヘルプマーク の紹介、あいサポート運動 DVD 上映、喫茶コーナーを行いました。 カルビー(株)さんからの協賛品 をいただき、手話の体験、ロービ ジョン体験をされた方、市民ホールに来られた方にお渡ししました。 ゆめタウン廿日市さん、障がい別会議、 福祉就労ワーキングのみ なさんなど、多くの方の協力で無事終えることができました。 “発達障害啓発週間”ワーキング 昨年度立ち上げた本ワーキングでは、初の試みということもあり、今年度の“発達障害啓発週間” (4月2日から8日)で、事務局による啓発の取組 を行いました。そして、いよいよ10月に来年度の“発 達障害啓発週間”に向けてワーキングメンバーを募集しました。 11月5日(月曜日)と12月3 日(月曜日)のワーキングでは、応募のあった8団体・事業所のメンバーで色々 な意見を出し合い、啓発の取組としてブルーライトアップや障がい のある方の作品展示等を行うこ ととなりました。新たな企画にドキドキしていますが、ワーキングメンバーで協力し合いながら準 備を進めてい きたいと思います。 「“発達障害啓発週間”イベント」のご案内 平成31年4月2日(火曜日)から4月8日(月曜日)に「“発達障害啓発週間”イベント」を開催予定です。 <内容>※変更の可能性あり ●ブルーライトアップ in 新宮中央公園 ●障がいのある方の作品展示 ※開催場所:はつかいち美術ギャラリー、市民ホール(はつかいち市民図書館前)、あいプラザ ●あいプラザ等での啓発ポスター掲示、啓発チラシ配布 ~事業所リレーずいそう~ No.23~ 障害者支援施設原ってご存知ですか? 障害者支援施設原(以下:障支原)は,社会福祉法人三篠会が運営する “ふれあいライフ原”の中にあります。重症心身障害児(者)や高齢者 と 広い範囲で支援を行うことができます。 初めまして 遅くなりましたが,障支原の赤嶺(あかみね)と申 します。相談員として,日々奮闘している毎日です。 平成26年4月に障支原へ異動となり、 もうすぐ原 での生活も5年になります。 実は色々やってます 障支原では、平成29年6月より生活介護(日中活動)を個々の特性に応 じた『高齢知的』 『発達支援』 『作業』の3ユニッ トによる支援を開始しまし た。 障害者であることを武器にしない(意識させない)就労支援 『障害者が作ったからすごい』を目指すのではなく、 『障害の有無は関係 なく、商品として誇れるもの、大きなお店でも売れるものを作ろう』 をコ ンセプトに就労支援を行っています。 第一弾は『いちご作り』です。生産者の高齢化により消えようとしてい る原の特産品、 “原いちご”を後の世に残そうと利用者様が奮起。地元 農家 さんと料亭に出せるいちご作りに頑張っています。 第二弾は『アクセサリー作り』です。オリジナルブランド“natural bouquet (ナチュラルブーケ)”を立ち上ました。 最後に 障支原は、前身の大野寮(旧知的障害者授産施設)時代の伝統を残しつ つ、新しい取り組みも積極的に取り入れています。これからも利用者様 だ けでなく、地域にとっても必要とされる場となるよう努めてまいります。 今後ともよろしくお願いいたします。 次回の事業所リレーずいそうNo.24 は 「障害福祉サービス事業所あおぞら」です。