はつかいち福祉ねっと通信No.43 2019年5月29日 発 行 はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) 連絡先 TEL(0829)20-0224/FAX(0829)20-0225/E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net ホームページ http://h-kiraria.net/wordpress/ 「ねっと通信」の個人宛メール配信希望者、募集中! はつかいち福祉ねっと活動報告 “発達障害啓発週間”ワーキング 4月2日(火曜日)の世界自閉症啓発デー、4月2日(火曜日)から8日(月曜日)の発 達障害啓発週間に合わせ、啓発イベントを開催しました。  昨年度に引き続き、新宮中央公園では、「ライトit up ブルー広 島in 廿日市市」と題したライトアップを行いました。   そして、新たな取組として、「はつかいち I(あい) アート展 ~“発達障害啓発週間”作品展~」と題し、山崎本社みんなのあいプラザ1階 では、自閉症をはじ めとする発達障がい啓発のテーマカラーである青色の手形・足型作品や、青色の折り鶴(※)を使用 して作成した横断幕の 掲示、はつかいち美術ギャラリー・市民ホール(はつかいち図書館前)では、 障がいのある人たちの作品約150点(絵画、陶芸、書道、写真等) の展示を行いました。併せて、 それぞれの場所で啓発ポスター等を掲示し、発達障がい に対する啓発に取り組みました。  はつかいち美術ギャラリーには、4月3日(水曜日)から7日(日曜日) の5日間で468人の方にご来館いただきました。アンケ ート結果によると、 市民ホール(はつかいち図書館前)での 展示を観て知ってくださった方や、通りすがりに立ち寄 ってくださった方が多かったようです。 「皆様 それぞれが ステキな才能を持たれていて感動しました。」 「自分には関係 ないと思わず、これからもっと関心をもとうと思った。」な どの感想 も寄せられ、理解の輪を広げることができました。 ワーキングメンバーを募ってから半年余りで企画、準備を 進めるというタイトなスケジュー ルでしたが、みんなで色々 なアイディアを出し合いながら様々な取組を行うことがで きました。 ※3月2日(土曜日)の「みんなの交通安全教室&広島県警察音楽隊コンサート」 等、はつかいち福祉ねっとのイベントの来場者やあいプラザの 来館者 等に啓発を兼ね、青色の折り紙で折り鶴を折っていただきました。ご 協力いただいたみなさま、ありがとうございました。 全体会  2月15日(金曜日)に開催した、平成30年度第2回 目のはつかいち福祉ねっと全体会には、約100 人の方にご参加いただきました。 【プログラム】 ◇ステージ発表 多様なコミュニケーションを学ぶ手話など体験 ◇はつかいち福祉ねっと部会・ワーキング取組報告 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト 相談支援部会 ◇行政報告 ◇事業所紹介 グループホームゆうわ(共同生活援助) 清風会みやじま(就労継続支援 A 型) ◇研修 「発達障がいってどんなもの?~疑似体験をして みましょう~」 講師 廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ 相談支援専門員 橘 恵 参加された方からは次のような感想をい ただきました。 ・たくさんの方が関わり、福祉ねっとがつく られていることがわかった。他施設の様子 もわかって良かった。 ・講演、体験など様々でわかりやすく、あっ という間に感じた。様々な廿日市市の取組 を知れて良かった。 さらに充実した全体会になるよう、今後 も部会代表者・副部会代表者のみなさんと 検討をしていきたいと思います。 障がい別会議 知的障がい部会 3月9日(土曜日)に豊かな自然に囲まれ瀬戸内海が一望できる障害者支援施設原の体育館をお借りし、 おりづる出前教室ゆるゆるビクスを開催 しました。5事業所から総勢100名が参加し、広島県立障 害者リハビリテーションセンタースポーツ交流センターおりづるのスポーツ指導員 佐々木さんの 指導の下、音楽に合わせ楽しく身体を動かしました。休 憩をはさんでからは、みんなで大きな輪をつくり、風船 バレーを楽しみ ました。事業所の垣根を越えた交流の機 会となり、参加者からは「重度の障がいがある方も楽し むことができて良かった。このような機会が 増えると良 い。」等の感想がありました。 こども部会 平成27年度から夏休み工作教室を共催していただ いている友和の里の職員さんに定例会に参加してい ただき、平成31年度の夏休み工作教室の 内容につい て検討しました。平成29年度に実施した“こども部 会アンケート”の「夏休みにどのような企画があれば 親子で参加したいですか?」 という設問に対する回答 も参考にし、8月5日(月曜日)にグループホームゆうわで「手打ちうどんづくり&染物教室」、8月10(土曜日)に友和の里 で「木工教室」を行うことになりました。  今年度は、例年取り組んでいる「地域とのつながりづくりアンケート」「ブログ・LINE を活用し た情報配信(団体に所属されていない保護者 とのつながりづくり)」等に加え、「こども部会のあり 方検討」を行うこととなりました。以前に比べ、団体に所属されない保護者が増えてきて いるため、 “こども部会アンケート”で抽出した課題やニーズ等を踏まえながら部会の運営方法や取組内容に ついて検討する予定です。 課題別会議 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト 4月3日(水曜日)に市の新規採用職員を対象とした「多様なコミュニケーションを学ぶ手話等体験 研修」があり、プロジェクトのみなさんに 協力いただき「障がいのある人の体験談」「市の窓口対 応などで役立つ体験プログラム」等に取り組みました。これは、昨年度も同様の内容で 行った研修 で、今回は約30人の方に障がいのある人とのコミュニケーション方法などを学んでもらうことが できました。  プロジェクトでは、今後も条例に基づいた啓発などに取り組んでいきたいと考えています。 特別支援学校進路ワーキング 3月2日(木曜日)に平成30年度第4回目のワーキン グを開催し、1年間の振り返りや廿日市特別支援学 校卒業生の進路の共有、今後の課題・方向性 につい ての意見交換などを行いました。新たな事業所参入 により、ここ数年、進路先の調整がスムーズになっ ている一方で課題となっている 「卒業と同時に利用 できるグループホーム不足」については、具体的な 解決策は見つかっていませんが、新たなグループホーム情報を共有する ことができました。  今年度も年4回のワーキングを開催することで、廿日市特別支援学校高等部の生徒さんのスムー ズな進路調整等につなげたいと考えています。 発達支援部会 2月21日(木曜日)に障がい児支援関係事業所連絡会を開 催しました。行政報告のコーナーとして、医療的ケア 児協議会の報告や児童虐待に関 するお願い、研修会の 案内がありました。事業所紹介では、放課後等デイサ ービスPIECEグループの職員さんに取組内容等につい てお話しいた だきました。「発達障がい児・者への支 援~ある一考察から~」と題した研修(講師:特定非営利活動法人安芸ソーシャルサポートの会 代 表 理事 日比正規さん、きずなクラブ府中 施設長 寺岡 寛さん)では、障がいのある子どもさ んや青年・成人期の方への専門性の高い支援内容等 についてお話しいただき、児童発達支援や放課 後等デイサービスにおける支援のあり方について学ぶことができました。 余暇活動支援ワーキング 2月9日(土曜日)にサンチェリーメインアリーナにて「第5回カローリング交流会」を開催しました。 年々、申込者数が増えており、28チーム 約90名の選手のみなさんが1レーンあたり4チームの 総当たり戦で競技を行いました。回を 重ねるごとに選手の皆さんの技量も上 がり、白熱した 試合が展開され、優勝 決定戦を行うレーンもありました。前 年度に引き続き協賛していただいた 株式会社やまだ屋さん、㈱サントリーさ ん、 運営などに協力いただいたスポー ツ推進委員さんには感謝申し上げます。  そして、3月2日(土曜日)には、さくらぴ あ大ホールにて「みんなの交通安全教室 &広島県警察音楽隊コンサート」を開催 しました。この企画 も3回目となり、小 さなお子様からご高齢の方まで約400名 の方にご来場いただき、会場は大いに盛 り上がりました。  交通安全教室では、広島・宮島のご当 地ヒーローミヤジマックスと麻亜沙が出 題するパネル問題と動画問題を会場のみなさんに回答してもら い、廿日市警察署交通課満井さんに 解説をしていただきました。  広島県警察音楽隊の迫力あるコンサートでは、会場がとても華やかな空気に包まれました。「パ プリカ」、 「となりのトトロ・メドレー」、 「YOUNG MAN-YMCA-」等、幅広い年齢の方が楽しむこ とができる歌ありダンスありの素敵な演奏が披露されました。その後のドリル演奏では 圧巻のパフ ォーマンスを観ることができ、あっという間のひとときでした。 防災プロジェクト 昨年7月の豪雨災害の経験から、「市危機管理課、市福祉総務課、市障害福祉課、市社会福祉協 議会、きらりあ」で、 「障がいのある人や ご家族が、 “災害時に備え、平時からどんな準備しておく 必要があるか”、 “災害が起こりそう(起こった)場合にどこにどう避難する仕組み にすれば良いか”」 という検討を重ねた所、今年1月に「このメンバーで、新生“防災プロジェクト”を始動させよう」 ということになりました。  3月19日(火曜日)に開催したプロジェクトの協議テーマ は、 「福祉避難所のあり方を含めた避難支援等の流れを 整理し、理想形としての“はつ かいちシステム”を考 える」というものでした。 「レッドゾーンにお住いの障 がいのある人を把 握し、災害が起こ る前に“普段から 利用し慣れ た事業 所”へ避難ができ るような仕組みに すれば良いのでは ないか」 「平時から 地域とのつながりを大切にするということから、その第一段階 として、民生委員児童委員さんとの つながりをつくっておいてはどうか」等の意見が出され、そうした機能を「地域生活支援システム 緊急時 連絡票(兼登録申請書)」の様式に追加することとなりました。  今後、本プロジェクト、地域生活支援システムプロジェクト、相談支援部会での情報共有を進め、 効果的で実行可能な仕組みを検討していき たいと考えています。 地域生活支援システムプロジェクト 「廿日市市地域生活支援システム緊急時受入等事業(以下「受入等事業」)」は、休日・夜間等に おける家族の緊急時(救急搬送等)に、自宅で一人 で過ごすことのできない障がいのある人の受入れ 等を行うことを目的としており、その利用は登録制となっています。  「受入等事業」の実施要項は、昨年6月1日施行となってはいましたが、「防災プロジェクト」 記事でお伝えした通り、相談支援部会、防災 プロジェクトの協力のもと改定を進めた「地域生活支 援システム緊急時連絡票(兼登録申請書)」様式の完成を待つこととなりました。そして、 今年4月 に入り、完成した様式による登録第1号がついに誕生!今後、随時、相談支援専門員が窓口となり、 サービス等利用契約作成やモニタリ ングのタイミングで“緊急時連絡票(兼登録申請書)”の作成と 市への申請(登録)を進めていくこととなります。 権利擁護ワーキング 3月18日(月曜日)に開催したワーキングでは、廿日市市障がい者差別解消支援地域協議会※1(以下、 「支援地域協議会」)に資料提供すべく、 4つの障がい別会議(身体障がい・知的障がい・精神障が い・こども)で集めた「合理的配慮の好事例」のまとめ作業を行いました。集まった 好事例は全部 で55にもなり、ワーキングメンバーからは「医療機関や理美容院、お店などで、こんなに色々は 配慮をしてくださっていることを 知れてよかった。心がほっこりした!」という感想が出されてい ました。  3月26日(火曜日)に開催された支援地域協議会では、委員のみなさんから「合理的配慮の好事例は 分かりやすくて良い。もう少し内容の精査 は必要かもしれないが、もっとこれを発信 していければ良いのではないか。」という意 見とともに、 「広島県障害者差別解消支援地 域協議会で、 手話言語&コミュニケーショ ン条例プロジェクトで作成されたパンフレ ットが良い取組として紹介されていた。こ うしたものをもっと多くの人 に周知できれ ば良いのではないか。」という声も出されて いました。  今後も、福祉ねっと内の色々な部会・ワーキングとも連携を図りながら、障がいのある人の権利 擁護に向けて取り組んでいきたいと思います。 ※1「廿日市市障がい者差別解消支援地域協議会」 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(平成25年法律第65号)第17条の規定に基づき、廿日 市市の区域において関係機関が行う障がい を理由とする差別に関する相談及び当該相談に係る事例を踏ま えた障がいを理由とする差別を解消するための取組を効果的かつ円滑に行うため 設置された協議会。 ~事業所リレーずいそう~ No.24 障害福祉サービス事業所あおぞら あおぞらの下でみんなが笑顔になれる場所を目指して   この度、 『障害者支援施設原』の赤嶺様よりバトンをいただきました、『あおぞら』の平(たいら) と申します。  あおぞらは、廿日市市峠にある古民家を使い、家庭的な雰囲気の中、まるで自分の家のような居心地のよ い温かい空間を提供させていただき ます。毎日賑やかな空気の中、ひとりひとりに合った作業を行い、働く ことの楽しさや充実感を味わっていただいています。 障害福祉サービス事業所あおぞらとは… ■名前の由来  どんな障害のある方でも笑顔になれる瞬間があります。この広いあ おぞらの下では私たちは何も変わらない、同じ人間です。「あおぞら の下 でみんなが笑顔になれる場所」を目指して、一人ひとりが笑うこ とのできる、安心した環境を作りたいと思い、この名前をつけました。 ■きっかけ  誰もが気軽に入ってこられる場所でありたいと、古民家での施設づくり をスタートさせました。第2の我が家のような雰囲気が落ち着く方も 多数 いらっしゃいます。また、一般のお客様も友人宅に遊びに来る感覚で来ら れます。のんびり、ゆったりとした時間を過ごしていただいてい ます。 ■取り組み  外には様々な商品(野菜・お菓子・手芸用品など)が並び、お店だと思って入ってこられたお客様が、中 に入って初めて障害のある方が働く 施設なのだと気づかれることがよくあります。何の先入観も警戒心もな く入ってこられることにより、 「思っていたのとイメージが違ったわ。 また来ますね。」と言ってくださった りと、障害に対する理解を深めることに成功しています。また、より施設のことを知っていただくために 喫 茶を始め、障害者施設の中に入ってきてもらう、地域の方たちとの交流。美味しいコーヒーや季節の野菜が ふんだんに使われたピザ、お菓子 を提供し、ドライブ帰りのお客様や近所の方々に親しまれる、温かい居場 所づくりに貢献し、障害者施設という壁を作らぬように、利用者様が 作業される様子を見ていただきながら 飲食を楽しんでいただいています。是非一度、遊びに来てみてください! 障害福祉サービス事業所あおぞら 〒738-0202 広島県廿日市市峠935-1 TEL 0829-74-0150(FAX番号も同じ) ホームページ:https://aozoraaira.web.fc2.com/ 次回の事業所リレーずいそうNo.25 は 「エスペランサ」です。