はつかいち福祉ねっと通信No.45 はつかいち福祉ねっとの取組報告 全体会  7月5日(金)、「山崎本社 みんなのあいプラザ多目的ホール」で開催した、今年度第1回目の全体会に110人の方にご参加いただきました。  きらりあ活動報告、行政報告の後には、毎回会場を感動の渦に巻き込む「ステージ発表」。「PHP(パワー ハッピー プレゼンツ)」による手話や動画等が盛り込まれたダンスパフォーマンスに参加者からは割れんばかりの拍手が送られました。その後の「各部会・ワーキング・プロジェクトからの取組報告」では、部会代表者から、それぞれが活発に活動されている様子が報告されました。今年度は、新たな部会も増え、さらにバージョンアップされた取組に進展しそうです。  午後からの研修では、市地域政策課三浦相談員から「災害から命を守るために‥自助・共助‥」というテーマで講演をいただいた後、地域ごとの12グループに分かれ、ハザードマップやパソコンを使用し、自宅や事業所が土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)等に入っているかどうか等の確認を行いました。参加者からは「地域ごとのグループで情報交換でき、とても有意義だった。」等の感想が出されました。 計画推進会議    8月22日(木)に第1回目を開催しました。今回は、各部会の代表者と障がい別会議から合わせて約20名が出席しました。会議では、第3次廿日市市障がい者計画に基づいたPDCAシートに沿って前年度(平成30年度)の実績と当該年度(令和元年度)の予定・実績などについて障害福祉課から説明がありました。このPDCAシートには、はつかいち福祉ねっとから出た地域課題に関連する市障害福祉課、健康推進課、学校教育課などの各課や社会福祉協議会、はつかいち福祉ねっとの取組についても記載されています。今後、はつかいち福祉ねっとの各障がい別会議では市の進捗状況を確認しつつ、新たな地域課題や取組について検討していきたいと思います。  この会議は年2回を予定しており、次回は3月26日(木)となっています。 障がい別会議 身体障がい部会  7月18日(木)、おりづる出前教室in広島ひかり園を開催しました。  2グループに分かれ風船バレーを楽しんだ後、参加者に一人ずつサイコロを振ってもらい、出た目に合わせて「ビーンボウリング」「ボッチャ」「ペットボトルボウリング」「魚釣り」「色合わせ」「果物狩り」のうちどれか一つ、レクリエーションスポーツを楽しんで頂くという企画でした。まわりの参加者からは「がんばれ〜!」などの声援がたくさんあがりました。  今後の取組についてですが、11月8日(金)に宮島のまち点検を予定しています。おもてなしトイレ完成後の見学を今から楽しみにしています。 知的障がい部会  5月8日(水)に「友和の里」「グループホームゆうわ」を見学しました。友和の里では、リサイクル作業、内職作業、陶芸、野菜づくり、クラブ活動、レクリエーションなど利用者さん一人ひとりに合わせた作業や取組が工夫されていました。入所部では、安全面に配慮した取組が行われており、改善に向けた職員間の情報共有や話し合い等を大切にされていることも分かりました。グループホームゆうわでは、利用者さんがそれぞれのペースで落ち着いて過ごせるような空間が広がっており、「日頃のゴミ拾いや行事などへの参加を通し、自然に地域の方たちとの交流の輪ができている」というお話を聞き、温かい気持ちで帰路につきました。  8月7日(水)の定例会では、「ネット詐欺、ネット犯罪」をテーマとした学習会を開催し、KDDI株式会社 中国総支社 管理部 井瀬マネージャーから「KDDIスマホ・ケータイ安全教室出前講座(初中級コース)」、廿日市警察署 生活安全課 加藤係長から「無料サイトについて」の説明をしていただきました。参加者は事業所の利用者さん含め40名で、詐欺や犯罪の実態と具体的な対応方法について学びました。クイズ形式のスライドでは「こんな時はどうするか」ということをみんなで考えることもでき、参加されたみなさんからは「良い勉強の機会になった」「慌てないでまずは相談しようと思う」等の感想がありました。  9月20日(金)には、事業所の利用者のみなさん含め26名で、毎年行われている「あいプラザ消防訓練」に参加し、繰り返し訓練することの大切さを感じました。 精神障がい部会  大野地域の事業所見学を部会の皆さんと行いました。新しく建て替えられた大野支所に集合し、社会福祉協議会の大野事務所にも寄り、「清風会みやじま(就労継続支援A型)」、「Hanaと花舎(就労継続支援B型)」、「あいあい作業所(就労継続支援B型)」の3つの事業所を見学しました。日ごろ会議などで顔を合わせる事があっても、事業所まで行って活動内容などを見る事はあまりなかったので、事業所の職員から説明してもらい、それぞれ特色のある活動をされているのを改めて感じる良い機会になりました。  10月11日(金)に開催した交流企画は、4月から偶数月に利用者と会議を重ね、今回は「蜂が峯公園」に行く事になりました。4事業所から約60名の方が参加され、快晴の秋空の中、楽しいひと時を過ごしました。「色々な人と交流をしたい」といった声からレクリエーションを企画し、8グループに分かれ「宝探しゲーム」「ペットボトルリレー」を行い、少し豪華な弁当を食べた後に、それぞれ自由な時間を過ごしました。来年度もまた多くの人と企画をして楽しみたいと思います。 こども部会  夏休み恒例企画「夏休み手づくり教室」(友和の里と共催)を開催しました。平成29年度に実施した「こども部会アンケート」の夏休み企画の設問に対する回答(工作以外に料理やアウトドア活動等の希望あり)を参考に今年度は手打ちうどんづくりをすることになったため「夏休み工作教室」改め、「夏休み手づくり教室」という企画に名称変更しました。  8月5日(月)にはグループホームゆうわで“手打ちうどんづくり&トートバッグ草木染”、8月10日(土)には友和の里で“傘立てづくり”を行いました。  手打ちうどんづくりでは、事前に部会メンバーで試作をして編み出したオリジナルレシピで、生地の生成から包丁で切ってゆでるところまでのすべての工程を体験しました。ふぞろいな麺の太さはご愛嬌で、自分たちでつくったうどんの味は格別でした。  広島ひかり園の職員さんに作り方を教えてもらったトートバッグ草木染では、繰り返し染料に漬ける根気が必要な作業を経て、最後に小さく折りたたんでいたトートバッグを開く時には「ちゃんと模様ができているかな」とドキドキ。手足が水に濡れることが苦手な子どももいましたが、大人に手伝ってもらいながら最後までがんばり、世界に一つのオリジナルトートバッグを完成させることができました。  傘立てづくりでは、午前中の裁断、色塗りから午後の組立作業まで長丁場になりましたが、電動工具や手動の工具の中から自分が使えそうな工具を選んで作業を行い、親子で流行りのDIYを楽しむことができた1日でした(この企画は、ガイドヘルパーとの参加も可能ですが、今年度はみなさん親子での参加でした)。 福祉就労ワーキング  福祉就労ワーキングでは、市役所・大野文化ゾーンでの販売、受注作業として商工はつかいち封入作業、アンケート入力作業、デイリーヤマザキストア売店廿日市市役所店での委託販売、市役所ロビーのショーケースに各事業所で作成している作品や事業所の紹介を2ヶ月ごとに交代で展示しています。  7月5日(金)の全体会では休憩時間を利用して8事業所がパン、コーヒー、自主製品等の販売をしました。今回は、販売前に各事業所のPRを行いました。販売時間は短かったですが、大盛況で、特に、飲食系の製品はあっという間に完売になりました。参加事業所からは、「毎年楽しみにしている」「いい経験になった」「事業所の活動を知ってもらえてよかった」などの感想がありました。   特別支援学校進路ワーキング  8月22日(木)に廿日市特別支援学校にて、今年度第2回特別支援学校進路ワーキングを開催しました。この夏休み期間中のワーキングの特徴は、市内の通所系事業所・相談支援事業所、廿日市市在住の生徒が在籍する市外特別支援学校、ワーキングメンバー(廿日市特別支援学校、ハローワーク廿日市、広島西障がい者就業・生活支援センターもみじ、市障害福祉課、きらりあ)が一堂に会し、それぞれの現状や課題を共有し合う貴重な機会になっているということです。新たな事業所参入もあり、例年より多くの事業所の職員が参加され、学校の進路指導や事業所の今後の事業運営等の参考になるような会議となりました。先生と事業所の職員が直接顔を合わせて話ができることで、その後のスムーズな進路調整にもつながっています。引き続きワーキングで連携をはかりながら、直近の卒業予定の生徒だけではなく、先を見据えた課題の検討もしていきたいと思います。 発達支援部会  6月18日(火)に部会を開催し、医療的ケア児(者)部会と福祉と教育の連携について協議しました。今年度立ち上がった医療的ケア児(者)部会については、部会内容や今後のスケジュール等を共有しました。昨年度から協議を重ねている福祉と教育の連携については、障がいのある子ども、保護者、学校、福祉サービス事業所等にとって一番良い方法を検討すべく、準備を進めているところです。  年3回開催している障がい児支援関係事業所連絡会は、19時からと遅い時間からの開催ですが、毎回、熱心な障がい児支援関係事業所の職員のみなさんが参加されます。6月27日(木)は、あまのコミュニティケアプラザLaLa(コミュニティーホール)を会場提供いただき、施設内に移設、新設されている放課後等デイサービスオレンジ・スマイリー、ハートフルあまのの見学もさせていただきました。 6月27日(木) 行政報告 児童発達支援の無償化について 報酬請求について 事業所紹介 放課後等デイサービスオレンジ・スマイリー 研修 「医療から見た発達障害の理解と支援」 講師:広島西医療センター 湊崎 和範先生 10月17日(木) 行政報告 児童発達支援の無償化について 受給者証の記載について 事業所紹介 Raiz廿日市 研修 「行動には意味がある!〜気付いて、ほめて教えよう!〜」 講師:広島県立教育センター 特別支援教育・教育相談部 竹野 政彦先生  今後も、タイムリーな行政報告や専門家を招いての研修等により、情報共有、スキルアップをはかっていきたいと思います。 余暇活動支援ワーキング  余暇活動ワーキングでは、8月31日(土)にくさのみまつりに参加して、豚串を販売しました。豚串販売は大盛況で、終始お客さんが買いに来てくださいました。前日までの天気予報は雨でしたが、当日は曇り空で、風が心地よく過ごしやすい天気でした。  9月27日(金)は、毎年恒例、JR西日本宮島フェリー株式会社さんの協力のもと、ななうら丸deクルージングin呉に行ってきました。今年はクルージングをはじめて一番多い参加人数(175名)でした。  行きの船内では、今年度はじめての試みで、船内放送を利用して、当事者や代表者の方に団体事業所紹介をしてもらいました。団体・事業所名、参加者人数、呉での過ごし方、普段の活動について話をしてもらいました。なかなか経験することのできない船内放送に緊張している方や喜んでいる方がいました。また、船長さん等の制服の着用や操舵室の見学をすることもできました。JR西日本宮島フェリー株式会社さんへは、参加団体を代表してあおぞらさんに感謝状を作成してもらい、船内で贈呈式を行いました。  呉に到着後は、各団体それぞれ目的地に向かって出発し、観光やグルメ等、それぞれ楽しい時間を過ごしました。  帰りの船内では、瀬戸内海の島に詳しい参加者が、航路に点在する島の由来や歴史等、ガイドをしてくださいました。当初は雨の予報が心配されていましたが、船上は風が気持ち良い快適なクルージングになりました。  アンケートには「景色がとても良かった」、「制服を着られてよかった」、「また、行きたい」とあり、来年も楽しみにされている声がたくさんありました。  次回は来年2月にカローリング大会を予定しています。 訪問介護事業所連絡会  6月17日(月)夜間に参加者10名で救命救急の講習会を開催しました。心肺蘇生やAED使用方法など日頃の業務で活用できそうな救命方法を実際に体験しながら学びました。  訪問介護事業所連絡会では、今年度も隔月に1度、定例会を開催しています。今後は、ヘルパーさんの健康管理につながる取組として、11月14日(木)に腰痛予防研修の開催を予定しています。  市障害福祉課・福祉総務課・危機管理課、市社会福祉協議会、きらりあで構成している本プロジェクトでは、5月から月1回ペースで協議検討を重ね、「レッドゾーンにお住まいの方に対し、ご自宅がレッドゾーンに含まれていることをお伝えし、早めの避難行動につなぐ」ための取組をスタートさせています。まず行ったのは、市で該当者をリストアップし、障害福祉サービス利用者等で相談支援専門員とつながっている方については相談支援専門員が、そして、相談支援専門員とつながっていない方については市担当者が個別訪問するという流れの整理です。現在は、市職員により、廿日市地域の訪問からモデル的にスタートさせ、訪問時に持参する資料、お伝えの仕方等を整理しています。また、漏れを防ぐため、同時並行で、「市内日中活動系事業所」に対し、「それぞれの事業所が土砂災害警戒区域等に入っているかどうか」「廿日市市内にお住いの利用者のご自宅が土砂災害特別警戒区域等に入っているかどうか」というアンケート調査を行いました。  今後もプロジェクトでの調整を重ね、年明けには日中活動系事業所のみなさんとの協議の場を設けたいと考えています。 相談支援部会  毎月第3火曜日に開催している相談支援部会では、例年通り4月の部会で話し合った「年間計画」に基づき取組を進めています。今年度の主な取組は、「制度等に関する情報共有」「事業所情報共有(事業所見学等)」「学習(計画作成・福祉サービス、防災関連等)」「グループワーク(他事業所に聞いてみたいこと等)」です。日々、忙しく飛び回っている相談支援専門員ですが、部会へは毎回20人〜30人の参加があります。1人職場の相談支援事業所も多いので、相談支援専門員同士で情報共有できる部会は、貴重な機会となっています。   権利擁護ワーキング  5月14日(火)、第1回目のワーキングを開催しました。12名のメンバーで、今年度の取組やワーキングの方向性についてグループにわかれ話し合いを行ないました。今年度も昨年度に引き続き、合理的配慮好事例を集めたり、権利擁護に関する研修を企画することになりました。研修内容や日程が決まり次第ご案内させていただきますので、ぜひご参加ください。   “障害者週間”ワーキング  第1回目のワーキングを8月2日(金)に開催しました。今年度も例年通りに“障害者週間”に合わせて12月7日(土)にゆめタウン廿日市を会場に行う予定です。第2回目のワーキングは10月31日(木)を予定しており、ゆめタウン1階での事業所製品の販売や2階市民ホールでの展示などについて内容を検討していくこととなっています。チラシなどができましたら、はつかいち福祉ねっとから配信させてもらいますので、ぜひ当日は会場に来て頂けたらと思います。 “発達障害啓発週間”ワーキング    10月7日(月)に部会を開催し、今年度の“発達障害啓発週間”の振り返りと来年度の活動についての協議を行いました。  今年度、初の試みだった、はつかいち美術ギャラリー・市民ホール(はつかいち図書館前)・山崎本社みんなのあいプラザでの展示は来年度も継続して行うことになりました。そして、来年度に向けて、廿日市市独自の“発達障害啓発週間”のキャラクター・ロゴを募集しますので、ぜひご応募ください。【募集期間:11月1日(金)から11月30日(土)】     〜事業所リレーずいそう〜 No.26 にじのえき 『佐伯(旧佐伯町)に障がいを持った人たちの集まれる場所が欲しい』 一家族が私財を投じて共同作業所を建設することを決意! そんなご家族の思いからにじのえきは生まれました。 ひっそりと身を縮めて生活されていた方々がにじのえきに通われるようになり、少しずつ表情がやわらいでいきました。朝市や喫茶で接客するうちに、笑顔で会話をされるようになりました。そんな時間を過ごされている時、舞台出演の機会が!どうする?と悩む中「わしらは何も悪いことはしよらんで。周りが解ってくれん解ってくれん言いよってもダメよ。解ってもらえるようにわしらも言うていかんと!」そう言える彼も、それまでにたくさんの偏見を受けてこられました。それでも人のことを好きでいられる彼の強さを忘れることはできません。 その後、にじのえきのお揃いのトレーナーで堂々と舞台に並ばれたみんなの姿は、とってもかっこよく圧巻でした。 そして23年経った今では 就労継続支援B型になり  こんなにかっこよく舞台で歌っちゃってます♪A型よりにじのえきの方がハードですよ! と言われるほど、バリバリ働いてます?? そしてこれからも にじのえきに込められた意味や ご家族の思いを汚すことなく、しっかりと根を張っていきたいと思います。 にじのえき 障がいのある人もない人も「にじのえき」に 立ち寄ってください。 降り立つ人、旅立つ人、見送る人、 あるいはちょっと休憩に来る人 「にじのえき」はみんなの気持ちが なごむ 心の“えき”です。 申し遅れました 丸山と申します。 数年前までは開所当時を知る方々に「丸山さんも若かったよね〜」と言われていましたが、この頃は誰にも何も言われないほど歳をとってしまいました・・・ 〒738−0203 広島県廿日市市友田799−1 TEL・FAX(0829)74−3030   次回の事業所リレーずいそうNo.27は 「友和の里」です。