2020.7.3  はつかいち福祉ねっと通信 No.48 発行 はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) 連絡先 TEL(0829)20-0224/FAX(0829)20-0225/E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net ホームページ http://h-kiraria.net/wordpress/ 「ねっと通信」の個人宛メール配信希望者、募集中! 令和元年度 はつかいち福祉ねっとの取組報告 全体会 年2回(7月5日(金)、2月21日(金))全体会を開催し、多くのみなさんとはつかいち福祉ねっとの取組などについて共有しました。  7月5日(金)の全体会では、「防災」(講師:廿日市市地域政策課 三浦相談員)というテーマで研修を行い、防災の基礎知識、ハザードマップの見方等、座学だけではなく、地域ごとにグループに分かれ自宅や事業所の場所をハザードマップで確認し、避難経路や対策について話し合いました。また、お昼休憩には、パン、コーヒー、クッキー他、事業所製品の販売・展示を行いました。ステージ発表では、PHP(パワー ハッピー プレゼンツ)による手話や動画等が盛り込まれた心が躍動するダンスパフォーマンスに、参加者が手拍子で参加し、会場が一体感に包まれ大いに盛り上がりました。  2月21日(金)の全体会では、事業所での日々活動の中で取り組んでいる芸術活動について、くさのみ作業所のみなさんから“くさのみ100点アート”と題して、ご本人たちから作品の説明や描いた時の思いを発表していただきました。発表された作品の中には賞に入選した作品もあり、また、テレビ番組で取り上げられた方もいらっしゃいました。芸術活動についてのステージ発表は初めてでしたが、参加者からは「感動した」「今後の作品も楽しみだ」等と感想をいただきました。研修は、「総社市の自立支援協議会の取組と総社市における引きこもり支援について」(講師:総社市障がい者基幹相談支援センター長 山田新二氏)をテーマに企画しました。総社市は、引きこもり支援に先駆的に取り組み、過去にNHKのニュースでも特集されたこともあり、今後の廿日市市の取組にたくさんのヒントをいただきました。今後も皆さんとお互いの取組を確認し合いながら、地域課題の解決に向けて取り組んでいきたいと思います。 部会代表者会議  年4回(5月16日(木)、6月20日(木)、11月21日(木)、2月6日(木))開催しました。  5月の会議で行った「はつかいち福祉ねっと代表者・副代表者」の選出では、「障がい別会議で持ち回り」というルールに沿い、代表者は岩見亜矢さん(こども部会)、副代表者は秋保和徳さん(身体障がい部会)に決定しました。  5月、6月にかけては、はつかいち福祉ねっと全体の1年間のスケジュールを確認し、7月全体会に向けた内容の協議や各部会の取組計画の共有等を行いました。  各部会・ワーキングで進めたそれぞれの取組内容等を11月、2月の会議で共有しました。また、スポーツ推進計画アクションプラン作成にあたり各障がい別会議で集約した意見や、パラリンピックの聖火フェスティバル(※)に関する情報の共有を行いました(生涯学習課の職員さん出席)。  全体会に向けた協議の際の「ステージ発表で歌やダンス以外に絵画等の芸術作品について語ってもらうのも良いのでは」という意見を受けて、2月の全体会で障がいのある人の芸術作品に関する発表を実現させることができました。  部会代表者・副部会代表者の方たちが所属している団体、事業所等の情報共有も行い、交流を深めることができました。  ※オリンピック・パラリンピックの延期に伴い、延期となりました。   計画推進会議   年2回(8月22日(木)、3月26日(木))開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、3月26日(木)の計画推進会議は中止となりました。  8月22日(木)には、主に「第3次廿日市市障がい者計画」「第5期廿日市市障がい福祉計画」「第1期廿日市市障がい児福祉計画」をPDCAサイクルで推進するためのスケジュールの確認を行い、障害福祉課からは「第3次廿日市市障がい者計画」の進捗状況の報告を受けました。  その後、3月26日(木)の計画推進会議に向けて、各障がい別会議等で新たな地域課題の抽出や市・福祉ねっとの取組等に関する意見交換を行い、事務局で「地域課題」「提案」「意見等」にまとめた資料を作成しました。しかし、会議が中止となったため、部会代表者・副部会代表者、各障がい別会議のみなさんには「第5期廿日市市障がい福祉計画・第1期廿日市市障がい児福祉計画」の進捗状況の資料(障害福祉課作成)と併せ、書面による確認をお願いしました。   障がい別会議 身体障がい部会  まち点検として、宮島に新設された、TOTO宮島おもてなしトイレ(以下、おもてなしトイレ)と今後改修予定の御笠浜トイレ、大願寺トイレの点検をしました。市の障害福祉課と営繕課、観光課の職員さんが同行してくださり、また、部会で開催した、おもてなしトイレについての意見交換が反映されていたため嬉しく思いました。まち点検で出た意見や結果については、部会の中で整理をし、市に報告しました。  また、例年行っているおりづる出前教室のレクスポーツは、ひかり園で開催しました。風船バレーやビーンボウリング、スロービー等を楽しみました。その他、他の障がい別部会のみなさんと一緒に、防災プロジェクトや“障害者週間”ワーキング、地域生活支援システムプロジェクト等、課題別会議で行う行事や活動に参加をし、充実した一年となりました。 知的障がい部会  新たな参加事業所、団体が加わり総勢30人の部会となりました。  例年取り組んでいる「おりづる出前教室」「事業所見学(友和の里・グループホームゆうわ)」「あいプラザ消防訓練参加」「障がいのある人が利用している理・美容院、医療機関情報収集」「情報交換(家族団体グループ、事業所グループ)」に加え、「ネット犯罪・ネット詐欺に関する学習会」を行いました。  事業所見学では、利用者一人ひとりに合わせて作業内容や取組などが考えられ、落ち着いた環境で過ごせるように、様々な工夫がされていました。  おりづる出前教室では68人が参加し、音楽に合わせた体操や大きなボールをみんなで協力して運ぶゲーム、風船バレーなどを行い、楽しみながら運動することができました。  学習会では、KDDI株式会社 中国総支社 管理部 井瀬マネージャーから「KDDIスマホ・ケータイ安全教室出前講座(初中級コース)」、廿日市警察署 生活安全課 加藤係長から「無料サイトについて」の説明をしていただきました。事業所の利用者含め40人で詐欺や犯罪の実態と具体的な対応方法について学びました。  防災意識が高まる中、あいプラザ消防訓練に事業所の利用者含め、部会から26人が参加し煙体験や消火訓練など行いました。「貴重な体験になった」「繰り返し訓練することが大切」などの感想をもらいました。  意見交換や情報共有を積極的に行いながら取組を進めることができ、充実した一年になりました。 精神障がい部会  9月19日(木)に部会のメンバーで大野地域の事業所(清風会みやじま、Hanaと花舎、あいあい作業所)の見学を行いました。  また、恒例となっている交流企画では、参加されるメンバーと一緒に行き先や交流内容について話し合いを行い、10月11日(金)に蜂が峯公園でレクリエーション(宝探しゲーム、ペットボトルリレーなど)を行うことが決定しました。当日は天気にも恵まれ、総勢60人のメンバーと楽しいひと時を過ごすことができました。  おりづる出前教室は大野地域で開催し、風船バレー、ビーンボウリング、スロービーなどをチーム対抗で行い、大いに盛り上がりました。  また、令和2年度から廿日市市でごみの捨て方が変わることを受け、2月6日(木)に市の循環型社会推進課の出前トークを活用させていただき、事業所の利用者と一緒に、グループワークを交えながら学習する機会を持ちました。普段の生活に密着したテーマということもあり、グループワークではごみの捨て方等についての質疑応答が活発に交わされ、有意義な学習の機会となりました。 こども部会  新たな地域課題等を反映させた資料(平成29年度に実施した“こども部会アンケート”の集計結果より追記)を使用し、第3次廿日市市障がい者計画・第5期廿日市市障がい福祉計画・第1期廿日市市障がい児福祉計画のPDCA作業を行いました。  “こども部会アンケート”の集計結果については、こども部会だけではなく、多くの保護者、福祉サービス事業所職員等とも共有できるよう、数値をグラフ化する等し、分かりやすい資料を作成しました。  初版発行以降、改訂ができていなかった「“障害福祉サービス”等のべんり帖〜こどもバージョン〜」の改訂を行うことができました。  夏休み恒例企画(友和の里と共催)は「夏休み工作教室」から「夏休み手づくり教室」と名称変更し、8月5日(月)にはグループホームゆうわで“手打ちうどんづくり&トートバッグ草木染”、8月10日(土)には友和の里で“傘立てづくり”と普段なかなかできない体験ができ、夏休みの楽しい思い出の1ページになりました。毎年、色々な準備をしてくださっている友和の里の職員さん、今年度、草木染に協力していただいた広島ひかり園の職員さんのおかげで、子どもたちの輝いた笑顔を見ることができました。ありがとうございました。 “地域とのつながりづくりアンケート”、ブログ・LINEを活用した情報発信も継続して行いました。  「部会メンバーの子どもの年齢が高くなってきている」「以前に比べ、団体に所属されない保護者が増えてきている」等の変化があるため、今後の部会のあり方を検討する1年にもなりました。 課題別会議 わかりやすい情報発信プロジェクト  事業所一覧の更新(7月、2月)、ホームページ等を活用した情報発信を行いました。  年4回発行している「はつかいち福祉ねっと通信」は、福祉ねっと関係者以外にも、はつかいち福祉ねっとの活動を知っていただけるよう、廿日市市内の市民センター、保育園等への配布を継続しました。  ホームページについては、音声読み上げソフトによる情報検索がスムーズにできるよう、画像やPDFファイルだけではなく、テキストファイルを挿入する等し、誰にとっても分かりやすい情報提供に努めました。また、はつかいち福祉ねっとの部会・ワーキングの様子を知っていただくため、会議録の掲載をスタートさせました。 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト  市の新規採用職員を対象とした「多様なコミュニケーションを学ぶ手話等体験研修」に参加し、「廿日市市手話言語の普及及び多様なコミュニケーション手段の利用促進によるやさしいまちづくり条例」の説明を行うとともに、障がいのある人およびそのご家族の方から体験談をお話していただき、手話教室、体験学習(車いす体験、視覚障がい体験、筆談ボードの使い方、知的障がいのある人の疑似体験プログラム「あび隊」)などに協力しました。  また、12月から年度末にかけて、「津田小学校 放課後子ども教室」で小学1年生から6年生の25人を対象とした手話教室を開催しました。新型コロナウイルスの影響により、後半の教室の開催が中止となりましたが、放課後の時間を活用し、遊びを取り入れながら手話を学ぶことで、回数を重ねるごとに身振り、手振りを取り入れながら手話でのコミュニケーションが少しずつできるようになりました。今後も学校等地域で啓発が行えるよう、検討を進めていきたいと考えています。 福祉就労ワーキング  ワーキングでは各事業所の仕事内容や取組等について情報共有を行いました。協働の取組としては「商工はつかいちの封入作業」、「市役所からのアンケートのデータ入力」、「市役所ロビーショーケース展示」、「市役所ロビー・大野文化ゾーン販売」、「全体会販売」、「ニューヤマザキデイリーストアー廿日市市役所売店常設販売」、「“障害者週間”啓発イベントへの参加」などを継続して行いました。  「市役所ロビーショーケース展示」は、2カ月のローテーションで2事業所ずつ活動紹介、製品、芸術作品などを展示し、地域のみなさんに事業所を知っていただく機会になっています。市役所に行かれた際は二ューヤマザキデイリーストアー廿日市市役所売店常設販売、市役所ロビー販売と合わせてよろしくお願いします。 特別支援学校進路ワーキング  年3回ワーキングを開催しました(3月に予定していた4回目のワーキングは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止)。  新たな事業所参入もあり、夏休みのワーキングでは、例年より多くの市内事業所に参加していただき、前半に各事業所の次年度受け入れ予定等の情報共有、後半に廿日市特別支援学校と関係する事業所・機関で進路調整を行いました。先生と事業所の職員が直接顔を合わせて話ができたことで、その後のスムーズな進路調整につながりました。  直近の卒業予定の生徒だけではなく、先を見据えた課題の検討や発達支援部会で取り組まれている「福祉と教育の連携」についての共有等も行うことができました。 発達支援部会  部会を3回開催し、「教育と福祉の連携」「医療的ケア児(者)部会」についての協議等を行いました。  また、情報交換や支援者の質の向上等を目的とし、年3回定期開催している障がい児支援関係事業所連絡会(対象:児童発達支援センター、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所、障害児相談支援事業所、児童養護施設、母子生活支援施設等)では、毎回、行政報告や事業所紹介、研修(下表参照)を行っています。 6月27日(木) 行政報告 児童発達支援の無償化について 報酬請求について 事業所紹介 放課後等デイサービスオレンジ・スマイリー 研修 「医療から見た発達障害の理解と支援」 《講師》広島西医療センター 湊崎 和範 先生 10月17日(木) 行政報告 児童発達支援の無償化について 受給者証の記載について 事業所紹介 Raiz廿日市 研修 「行動には意味がある!〜気付いて、ほめて教えよう!〜」 《講師》広島県立教育センター 特別支援教育・教育相談部 竹野 政彦 先生 2月20日(木) 行政報告 なし 事業所紹介 ジュ・パール 研修 「発達障害のある子どもたちの行動面への支援−アセスメントから考える−」 《講師》廿日市市教育委員会 学校教育課特別支援教育士スーパーバイザー 山田 充 先生  乳幼児健診を中心に配布を継続している「ポジティブライフガイド」の改訂や配布場所についての協議も行い、新年度から様々な場所で改訂版の「ポジティブライフガイド」を配布することとなりました。 医療的ケア児(者)部会  12月9日(月)に、第1回目の医療的ケア児(者)部会関係者会議を開催しました。  はつかいち福祉ねっと発達支援部会の構成団体、医療的ケア児圏域ブロック会議の構成団体、廿日市特別支援学校、医療機関・地域の訪問看護ステーション、医療的ケア児等コーディネーターに参加をいただきました。部会の立ち上げの経緯や廿日市市における今後の部会や相談支援の体制について、また圏域ブロック会議や医療的ケア児等コーディネーター養成研修についての報告を行い、最後に各関係機関での現状と課題について情報共有を行いました。  今年度も引き続き、関係者会議開催を予定しています。また、個別支援会議や関係者会議の開催を通して地域課題の整理・検討を行い、年に一度の圏域ブロック会議で報告を行いたいと考えています。 精神障がい者に対応した地域包括ケアワーキング  本ワーキングでは、「精神障がいにも対応した地域包括ケアシステム」の構築について協議することを目的に、2か月に1回会議を開催しています。個別ケースを共有し、地域課題や活用できる社会資源等について事務局メンバーを中心に話し合いを行いました。グループワークで地域アセスメントを行い、「医療」「障がい福祉・介護」「住まい」「社会参加(就労)」「地域の助け合い・教育(普及啓発)」の項目について、廿日市市の現状や課題、ストレングス等も踏まえ、関係者間で共有を行いました。  今後は作成された地域アセスメントや個別ケースの検討を通して具体的な取組を検討していくことを考えています。また、ワーキングでは「今後はワーキングに医療機関や高齢福祉分野、その他の支援機関にも参加していただき、顔が見える関係づくりを行っていきたい」といった意見などが挙がっています。  今後も協議を重ねながら、精神障がいのある方が地域で安心して生活できる環境について一緒に考えていきたいと思います。 余暇活動支援ワーキング  7回目となるクルージング(協力:JR西日本宮島フェリー)企画では、“ななうら丸”で恒例になっている呉に行きました。参加者はこれまでで最も多く175人でした。行きの船内では、はじめての試みとして、船内放送を利用し、障がいのある人や代表者の方から団体・事業所紹介や呉での過ごし方などについて話をしていただき「いろいろな情報を聞くことができ良かった」との感想がありました。JR西日本宮島フェリー株式会社さんへは、参加団体・事業所を代表してあおぞら(多機能事業所)に感謝状を作成してもらい、船内で贈呈式を行いました。感謝状を操縦席の窓へ貼ってくださるサプライズに感動しました。呉到着後は観光にグルメにそれぞれ楽しい時間を過ごしました。帰りの船内では、瀬戸内海に詳しい参加者が島ガイドをしてくださり、有意義な時間を過ごすことができました。当初は雨の予報が心配されましたが、雨が降ることなく気持ち良い海風を感じる楽しいクルージングになりました。「楽しかった」「来年も是非参加したい」との声を多くいただきました。                   「第6回カローリング交流会(2月8日(土))」は、サンチェリーメインアリーナを会場に開催しました。当日は、28チーム約90人の選手のみなさんが熱のこもったゲームを展開し、一投一投に一喜一憂、どのレーンでも最後には勝ち負けに関係なく、お互いをたたえ合う清々しい光景が広がっていました。「チームを盛り上げようとして声をはりあげて応援したかいがあり2位になりました」「来年も参加したい」「みんなと交流できてよかった」などの感想をもらいました。協賛いただいた(株)やまだ屋さん、サントリービバレッジサービス(株)さんには心よりの感謝を申し上げたいと思います。 訪問介護事業所連絡会  6月17日(月)に、恒例となっている「救命講習」を参加者10人で行いました。心肺蘇生やAEDの使い方など、日ごろの業務で活用できそうな救命方法を実際に体験しながら学びました。  11月14日(木)には、広島西地域リハビリテーション広域支援センター理学療法士の熊川圭一さんを講師にお招きし、ヘルパーの健康管理を目的とした「腰痛予防研修」を開催しました。当日は9事業所から43人のヘルパーさんの参加がありました。ヘルパーさんがペアになり自分の姿勢を意識するためのチェックを行ったり、腰痛予防体操の練習を行ったりと実践的な研修で、アンケート結果では「大変ためになった」「職場に生かそうと思った」等多くの感想を頂きました。  また、12月19日(木)には、連絡会にて、恒例となっている市障害福祉課からの制度説明会を行いました。これからも、ヘルパーの質の向上につながる取組や企画を検討していきたいと考えています。 防災プロジェクト  毎年恒例となっている「あいプラザ消防訓練(9月20日(金))」には、障がい別会議のみなさん (45人)が参加しました。当日は、避難誘導班の指示に従いながら、階段、スロープを使い、無事避難を終えた後に、「水消火器での消火体験」「煙幕体験」「火災DVD視聴」を行いました。  新たな取り組みとしては、障がいのある人や事業所の実態把握(レッドゾーンにお住まいの障がいのある人の個別訪問、日中活動系事業所アンケート)を行いました。そして、これらの結果を基に、障がいのある人たちの避難支援に関する協議を行うため、日中活動系事業所のみなさんを対象に「災害時における障がいのある人の避難支援に関する会議(1月17日(金))」を開催しました。参加者(11法人12人)のみなさんからは、それぞれの事業所の現状と課題等をご報告いただきました。  今後は、法人間の連携のあり方等について協議を進めていくこととなりました。 地域生活支援システムプロジェクト  相談支援部会、防災プロジェクトとの連携のもと、廿日市市緊急時受入れ等事業「緊急時連絡票(兼登録申請書)」を改訂し、利用者登録の加速化に向けた調整(国加算の活用、家族・事業所による連絡票下書き作成)を行いました。  「プロジェクト・参加事業者調整会議 合同会議(11月7日(木))」では、取組の進捗・課題等を共有し、まずは、利用登録を進めていくことの重要性について確認しました。  多くの人たちと協議を重ねながら作り上げてきた本市の取組に県内外の市町等も関心を寄せてくださり、取組紹介の機会をいただきました。(中国地区知的障害者福祉協会施設長会議 相談支援分科会(4月18日(木))、岡山県総社市視察受入れ(9月9日(月))、尾道市自立支援協議会(1月16日(木))、廿日市市手をつなぐ育成会(1月30日(木)))  その他、プロジェクトメンバーや事務局職員から他市町の取組状況を照会したりそれぞれが参加した研修会等の情報を共有したりなどして、他市町の取組や最新の情勢等に関する情報共有に努めました。       相談支援部会  毎月第3火曜日に部会を開催し、部会で話し合った「年間計画」(「制度等に関する情報共有」「事業所情報共有(事業所見学等)」「学習(計画作成・福祉サービス、防災関連等)」「グループワーク(他事業所に聞いてみたいこと等)」)に基づき、取組を進めました。  「制度等に関する情報共有」としては、これまでの計画作成や福祉サービスについての復習を行いました。「事業所情報共有」については、毎月の部会で新設の事業所等についての情報共有をするとともに、医療法人ハートフル「あまのコミュニティーケアプラザLaLa」の施設見学や、佐伯地域の事業所見学ツアー(グループホーム友和の里、そらまめ、あおぞら、にじのえき見学)を行いました。また、「学習」は、以下の内容で行いました。   「災害支援〜相談支援専門員がどう動けるか(講師:柏学園相談支援事業所 金丸博一さん)」 「将来を見据えた放課後・長期休暇の支援について(講師:きらりあ 橘恵)」 「障害者就業・生活支援センターと相談支援専門員の連携(講師:きらりあ 松原健二)」    「グループワーク」では、他の相談支援事業所に聞いてみたい質問を事前に各事業所から出していただき、9月と11月の部会でそれぞれの報告・情報提供をいただきました。  今後も部会で相談支援業務に役立つ情報共有や取組企画を検討していきたいと考えています。 権利擁護ワーキング  5月14日(火)、12月12日(木)と2回のワーキングを開催しました。  第1回目の部会では、今年度の取組やワーキングの方向性を確認しました。恒例となっている研修企画については、「意思決定支援について学びたい」という声が多かったため、2月13日(木)に、講師に株式会社Bee−Hiveの森木聡人さんをお招きし、権利擁護研修「意思決定支援きほんのき=vを開催しました。当日は受講者88名と、多数の皆さんにお越しいただきました。「日常の関わり、声かけが大事であることなど心に残るお話だった」「いろんなところにアンテナを持っていなければならないと思った」等、アンケートでは多数の感想をいただきました。  また、前年度に引き続き、障がい別会議の各部会から合理的配慮好事例を集めることとなり、第2回目のワーキングでみなさんから頂いた好事例の共有を行うとともに、2月12日(水)に開催をされた「廿日市市障がい者差別解消支援地域協議会」で、ワーキングの取組の一つとして事例の報告を行いました。また、地域のより多くの方への啓発を進めていくため、パンフレットの案(タイトル「障害者差別解消法 合理的配慮等のポイント」)を作成しました。 障害者週間”ワーキング  12月7日(土)にゆめタウン廿日市にて“障害者週間”啓発イベントを開催しました。1階の化粧品コーナー前では「アダージョ」「なずな」「あおぞら」「あいあい作業所」「くさのみ作業所」「ピクトハウス」「さくら作業所」の製品販売、手話の体験教室(佐伯地区ろうあ協会廿日市支部)、ロービジョン体験(視覚障害者の会「椿会」)を行い、2階の市民ホールでは事業所紹介のパネル展示、製品や作品の展示、障害者スポーツ上映、喫茶コーナー(コーヒーショップあんず)を行いました。 来場された方からは「展示してある絵画が素晴らしかった。」「パンフレットを見て事業所に行ってみたくなった。」「普段、ふれる機会の少ない事業所の活動を知ることができて良かった。」などの感想をいただきました。  毎年この取組には、ボランティア(バルーンアートなど)のみなさんの協力や、カルビー(株)さんからの協賛をいただいています。誠にありがとうございます。 “発達障害啓発週間”ワーキング  啓発の取組として、4月2日の“世界自閉症啓発デー”、4月2日〜8日の“発達障啓発週間”に合わせ、新宮中央公園での「ライト it up ブルー広島 in 廿日市市」(ブルーライトアップ)や、はつかいち美術ギャラリー・市民ホール(はつかいち市民図書館前)・山崎本社みんなのあいプラザでの「はつかいち I(あい) アート展〜“発達障害啓発週間”作品展〜」を行いました。約470人の方にご来場いただいた、はつかいち美術ギャラリーでのアンケートには「高齢の自分には障がいのある人のことを関係ないと思わず、これからもっと関心をもとうと思った」「色々な人ががんばって書いてくれた作品を見ると「お互いがんばろう」と思った」などの声があり、発達障がい啓発の第一歩となりました。  そして、令和2年度の啓発イベント開催に向けた準備を進める中で、今後の啓発活動で使用するオリジナルのシンボルキャラクター・ロゴ(マーク)の募集、Tシャツ制作を行いました。  ワーキングメンバーでアイディアを出し合いながら、新たな取組を行うことができた1年でした。 ※令和2年度の啓発イベントは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、「ライト it up ブルー広島 in 廿日市市」のみ行い、「はつかいち I(あい) アート展〜“発達障害啓発週間”作品展〜」については延期または中止(未定)となりました。 〜障がい別会議リレーずいそう〜 No.12 今回の障がい別会議リレーずいそうは、精神障がい部会に所属されている、寺本さんに寄稿いただきました。  精神障がい部会の寺本由美と申します。  現在、一人暮らしをして、8年目になります。家に帰っても誰とも話すこともなく、寂しい毎日を送っております。それが理由で、大野にある精神障がい者のための「あいあい作業所」に通所しています。 ☆最近のエピソード  作業所ではミシンかけをして手芸品を制作する事が大好きです。今は新型コロナウイルスで世界中が大変な事になっています。  2月頃からマスク不足で多くの人たちが困っているため、手づくりマスクの製作を始めました。作業所の数人で一緒に作っています。最近は一日中マスクを作ってもすぐに無くなるくらい口コミで広まり、複雑な思いをしております。廿日市市役所一階の「デイリーヤマザキ」(兜ミ山様)にも置いてもらっております。手芸店でもマスクゴムやガーゼ生地を買い求めますが、材料が不足している影響で手に入れるのも苦労している状態です。たくさん買ってもらえて、制作するのは苦になりませんが、これ以上外出自粛が続いたり、新型コロナウイルスで死者が出るのは悲しすぎます。早く終息して、世界の人々に平和な日々が訪れることを祈りながら作っています。       ☆追伸   長男の結婚相手を募集中です!!   年男の36才になります。とても優しい息子です。 〜事業所リレーずいそう〜 No.29 障がい者グループホーム リーフ 〜グループホームとは〜 グループホームは、共同生活を営みながら必要に応じて、日常生活における相談・指導や食事などの支援を行うことにより、障がい者の自立生活を助長することを目的としています。 〜リーフ入居の対象となる方〜 対象は障がいのある方で、共同生活を希望される方です。 ※詳しくはお問い合わせください 「そらまめ」の黒田様からバトンを頂きました「グループホーム リーフ」の西田です。利用される方の本来の力が出せるように、その方に必要な支援を、必要なだけさせて頂きます。そのために、支援者とチームになることを大切に考えています。 8050問題や、親なき後…とも言われますが、自立を目的に入居される方もいます。家庭でできていたことができるのか?できていなかったことができるようになるのか?できない場合はどのようにしていったら良いのか?一緒に考えていきたいと思います。 例えば、薬の管理がうまくできない方は、薬の分別の仕方を一緒に取り組むところから始めます。日付付きウォールポケットやケースを使ったり、飲み終えた薬の包を容器に入れたりして、本人ができることを確認して、ステップアップしていきます。 グループホームを利用することは、それ自体が最終目的なのではなく、そこに暮らしながら自らの人生を豊かにする。そのために、グループホームは存在しています。 ●JR廿日市駅や広電廿日市駅から徒歩10分の好立地で  通勤に便利です。また、コンビニ、スーパーも徒歩圏内にあります。 ●1ユニット3人で少人数です。 ●金銭管理・服薬管理の希望があれば対応します。 ●夜間スタッフが常駐対応します。 ●偏食対応します。 ☆3月にオープンしたばかりです。入居者を募集しています。  グループホーム リーフ 080-3880-5111 次回の事業所リレーずいそうNo.30は「なずな」です。