2021.7.2  はつかいち福祉ねっと通信 No.52 発行 はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) 連絡先 TEL(0829)20-0224/FAX(0829)20-0225/E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net ホームページ http://h-kiraria.net/wordpress/ 令和2年度 はつかいち福祉ねっとの取組報告 全体会 7月の全体会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止としました。新たな感染症を前に、どのように会を開いてよいのか分からず、時間だけが過ぎていくといった時期でした。 2月の全体会も、新型コロナウイルス感染症が終息したというわけではありませんでしたが、「形を変えてでも開催できるとよい」というご意見をいただき、動画配信という方法での開催をしました。 開催時期を2月19日から1か月間とし、期間内であれば、はつかいち福祉ねっとホームページより何度でも閲覧できるようにしました。ホームページがあるということを知ってもらうきっかけにもなり、各自が都合のよい時間に見ることができるというメリットがありました。インターネット環境が整っていない方もおられましたが、各団体で視聴されたり、きらりあに来所して視聴していただきました。 内容としては、はつかいち福祉ねっと代表挨拶、きらりあ報告、行政報告、研修、閉会挨拶にまとめました。研修では、NPO法人ほっと吉和 理事長 益本住夫さんにNPO法人ほっと吉和の取組について、わかりやすく丁寧に講演をしていただきました。 部会代表者会議 新型コロナウイルス感染症の影響により1回中止となりましたが、年3回(6月18日、11月19日、2月4日)開催しました。6月の会議で行った「はつかいち福祉ねっと代表者・副代表者」の選出では、「障がい別会議で持ち回り」というルールに沿い、代表者は秋保和徳さん(身体障がい部会)、副代表者は郡司香代さん(知的障がい部会)に決定しました。 コロナ禍にあっても横のつながりを大切にし、オンラインも活用しながら、全体会に関する協議、各部会・ワーキングの取組状況共有、第6期廿日市市障がい福祉計画・第2期廿日市市障がい児福祉計画(以下「次期計画」という。)策定に向けたスケジュール確認・意見交換等を行いました。 計画推進会議 年2回(8月27日、3月25日)開催しました。 8月27日(木)には「第3次廿日市市障がい者計画・第5期廿日市市障がい福祉計画・第1期廿日市市障がい児福祉計画」の進捗状況や次期計画策定に向けたスケジュール確認等を行いました。 3月25日(木)には、山崎本社みんなのあいプラザ相談支援拠点整備について福祉総務課、営繕課から説明を受けた後、次期計画策定に向けて各障がい別会議からあがった「地域課題」「提案」「意見等」を共有し、意見交換を行いました。 障がい別会議 身体障がい部会  まち点検として、宮島口旅客ターミナルの点検を行いました。市障害福祉課、宮島口みなとまちづくり推進課、はつかいち観光協会、広島県西部建設事務所廿日市支所管理用地課から説明を受け、多目的トイレや設置予定のエレベーターの型、画像に係る情報保障について等、多くの意見交換を行うことができました。  定例会では、市消防本部警防課からNET119についての説明、福祉総務課・営繕課から山崎本社みんなのあいプラザ相談支援拠点整備のレイアウト案の説明を聞き、意見交換を行いました。  新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった企画もありましたが、オンラインを併用しながら会議を開催するなど、感染予防をしながら取り組みました。 知的障がい部会 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、前半は7月以外定例会が開催できない状態が続きましたが、感染予防対策(検温、消毒、換気等)を行い、オンライン会議を導入するなどし、9月から定例会を再開しました。予定していたおりづる出前教室、事業所見学、あいプラザ消防訓練参加は残念ながら中止になりましたが、定例会ではコロナ禍での取組、工夫していること、また、理美容院、医療機関情報の共有や合理的配慮の事例、新たな課題、サポートファイル改訂などみなさんと多くのことについて情報共有や意見交換を行いました。 精神障がい部会 7月から部会を開催し、途中新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止となることもありましたが、7回行うことができました。オンラインで参加できる事業所には協力を呼びかけ、部会を開催するごとにオンラインを含めた会議に慣れていくことができました。 次期「障がい福祉計画」策定に向けての意見交換を行い、各団体・事業所が今どのようなことに困っているかを共有することができました。コロナ禍における現状の課題の共有も行いました。我慢をしなければならないことが増え、普段とは違う日常にストレスを抱えている方が多くいることが分かりました。できることなら、例年行っている交流会などでストレス発散できればよかったのですが、“集まること”が制限される中での開催はできませんでした。 1月には市の精神保健福祉講座「アルコール依存症について」に参加をし、コロナ禍で自宅での飲酒が増えている現状を踏まえ、どのように支援・対応したらよいか等について学びました。参加された方からは「わかりやすい研修だった」「信頼関係を築くこと、連携することが大事だと思った」等の感想がありました。 こども部会  毎年開催している夏休み手作り教室(友和の里と共催)を中止する等、新型コロナウイルス感染症の影響がありましたが、オンラインの導入と併せて部会の開催時間帯を見直したことで、これまで参加が難しかったメンバーの参加が可能となり、良かった面もある1年でした。  これまで、こども部会の構成団体に所属されている方のみに配布していた“地域とのつながりづくりアンケート”は、団体に所属される方が減ってきているため、初めて障がい児通所支援事業所(児童発達支援・放課後等デイサービス)からも配布していただきました。その結果、ここ数年と比較し、主任児童委員さんとのつながりを希望される方が増え、引き続きニーズがあるということを把握できました。  その他、令和元年度に改訂した「“障害福祉サービス”等のべんり帖〜こどもバージョン〜」の配布を進めることもできました。  また、部会メンバーの子どもの年齢が高くなっている等の変化があり、以前から今後の部会のあり方が課題になっていましたが、令和3年度からは、こども部会としての活動は一旦休止し、新しい形での活動について、検討していくことになりました。 課題別会議 わかりやすい情報発信プロジェクト 事業所一覧の更新、ホームページ等を活用した情報発信を行いました。 また、福祉サービスガイドブックの改訂内容について検討し、より多くの方に情報が入りやすくするため、ダイジェスト版(わかりやすい版)も作成することとなりました。 ホームページに「視覚障がいのある人向けの情報」というコーナーを設けていますが、そのコーナーの存在をあまり知られておらず「視覚障がいのある人への情報が入りにくい」という課題があるため、情報ツールの周知に関する検討も行いました。 また、はつかいち福祉ねっとでオンライン会議を導入することとなったため、新たな取組として、オンライン会議に関心のある障がいのある人、事業所職員を対象に「オンラインお試し会」を開催しました。オンライン会議は「会場に出向くことが難しい障がいのある人が自宅等から会議に参加できるとよい」という声を受け、以前から検討していたことではありますが、結果的に新型コロナウイルス感染症拡大がきっかけとなり、導入を進めることとなりました。 参考にできそうな様々な資料の収集・共有も行いながら、誰にとってもわかりやすい情報発信の取組を進めていきたいと考えています。 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト  例年開催している、新規採用された市の職員を対象とした「多様なコミュニケーションを学ぶ手話等体験研修」への参加は、新型コロナウイルスの影響により中止となりました。また、啓発プログラムの企画・参加ともに難しい状況が続きましたが、市学校教育課と事務局とで協議をし、次年度に向け1月の校長会にて啓発プログラムの具体案を提示し、再度周知をはかっていくことになりました。  12月17日(木)にはプロジェクトの会議を開催し、これまで各団体・関係機関で取り組んできた啓発への取組等について情報共有し、次年度の啓発活動に向け意見交換を行いました。 福祉就労ワーキング ワーキングを8月から再開し、定例会を4回行いました。コロナ禍における各事業所の影響や工夫等について、情報共有をしながら取組をすすめました。商品カタログの更新に向けた話し合いも定例会とは別に行い、まずは商品一覧を作成していくこととなりました。 新しくなった宮島口旅客ターミナルに“はつこいマーケット”がオープンし、7月から5事業所が常設販売を開始しました。11月から始まった第1日曜日の“はつこいマルシェ”にも4〜5事業所が参加し、ターミナル前に設置されたテントで事業所商品の販売をしました。 「コロナに負けるな!広げよう、障害者福祉事業所を応援する輪、応援の輪を広げる市町キャンペーン」を廿日市市では、10月20日(火)に市役所1階スペースにて感染対策を行いながら10事業所が販売をしました。 これまで行ってきた“協働で行えるプロジェクト”も継続して行い、企業から依頼のあった新たな受注作業も複数の事業所が連携して取り組みました。 特別支援学校進路ワーキング ワーキングでは、廿日市特別支援学校高等部3年生の進路指導の状況について共有しました。また、卒業後の進路先(一般就労、福祉就労等)への、スムーズな移行のために開催される移行支援会議の確認も行いました。夏休み中に、廿日市特別支援学校と関係する事業所・機関で情報共有や進路調整を行うワーキングは中止になりましたが、各関係事業所等と連携しながら進路調整を行うことができました。 次のライフステージに進む生徒への切れ目のない支援が行えるよう、引き続き関係機関で連携を図っていきたいと考えています。 発達支援部会 乳幼児健診を中心に配布を継続している「ポジティブライフガイド」(※1)は、様々な場面で配布することで保護者の相談しやすいタイミングで相談につながるよう、配布対象者を年々広げており、小・中学校に加え、新たに保育園、幼稚園にも配布しました。 「心をつなぐサポートファイルひろしま 結(ゆ)愛(い)」(※2)が改訂されたため、内容確認や普及・啓発の方法についての検討を行い、新サポートファイルの配布をスタートさせました。今後、普及・啓発のための支援者向け学習会を開催することとしています。 情報交換や支援者の質の向上等を目的とし、年3回定期開催している障がい児支援関係事業所連絡会については、新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見送りました(連絡会内で予定していた学習会は、今年度に延期)。 以前から取り組んでいる教育と福祉の連携についての検討も行い、連携を進めるためのツールとして、発達障がいに関するハンドブックや放課後等デイサービスに関するチラシを作成することとなりました。 ※1 平成22年度〜23年度にかけて実施された、広島県発達障害児市町支援体制推進事業において、「本市は、発達障がいに関する相談窓口が不明確である」という課題が指摘されたことを受けて、ライフステージにおける発達支援部会で協議検討し、平成24年度広島県発達障害市町サポートコーチ事業を活用して作成した「発達障がいのある人の相談窓口リーフレット」です。内容は毎年改訂し、最新版を配布しています。 ※2 医療機関情報や生育歴・相談歴などを保護者が記入するもので、「ライフステージにおいて関係する機関が変わるごとに、子どものことを初めから説明しなくてはならず、さらに説明した内容が十分に伝わらず、支援にも反映されにくい」等の保護者のおもいから広島県が作成したものです。 医療的ケア児(者)部会  10月29日(木)に関係者会議を開催し、医療的ケア児(者)にかかわる情報共有や各関係機関の現状について意見交換等を行いました。  令和元年度の関係者会議にて「教育機関との連携や情報交換ができるとよい」というご意見があったことを受け、学習コーナーとして市学校教育課より、就学前の教育相談の流れについて説明いただく機会を設けました。  今後も個別支援会議や関係者会議の開催を通し、支援における課題や現状を把握するとともに、みなさんの意見をいただきながら、関係者会議における学習会、研修の開催等も検討していけたらと考えています。 精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムワーキング 7月からワーキングを開催し、11月までは隔月開催でしたが、その後は1か月に一度の開催となりました。退院後支援も大事なことですが、退院時だけではなく普段から精神障がいのある方が地域で安心して過ごすには、どのような支援が必要かということを念頭に置きながら会議を開催しました。 まずは、地域課題を意識しながら個別ケースを共有し、活用できる社会資源などについて話し合いを行いました。そして、令和元年度に作成した“地域アセスメント表”を見返し、各項目(「医療」「障がい福祉・介護」「住まい」「社会参加(就労)」「地域の助け合い・教育(普及啓発)」における課題のピックアップを行い、今後の取組をどのようにしていくかについて検討をしました。どの項目も精神障がいのある方の地域生活において大事な項目ですが、とりわけ、医療との連携は重要ということで、「ワーキングの構成メンバーにも医療従事者が出席してもらえたら」という意見があり、令和3年度からは廿日市市五師士会からも出席していただけるように声かけをしました。今後は、ピックアップした課題の解決に向けて具体的に進めていきたいと思います。 余暇活動支援ワーキング  新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、予定していたクルージング企画、カローリング交流会については中止にさせていただきました。今後については状況を見ながら、安全にみんなが楽しめる企画を検討していきたいと考えています。 訪問介護事業所連絡会  新型コロナウイルス感染拡大により、例年行っている救命講習や介護技術関連の研修は中止となりましたが、10月〜11月にかけて「強度行動障害支援者養成研修(基礎・実践)」を廿日市市内で開催することになり、連絡会に所属する希望事業所のヘルパーさんが参加されました。研修主催は公益財団法人介護労働安定センターへ依頼し、講師は広島県発達障害者支援センター 西村浩二センター長、発達障害者サポートセンター未来図 木村博文施設長にお越しいただき、訪問介護事業所連絡会として研修を後援しました。改めて行動援護のサービスについて、研修開催後の定例会の中で共有をしました。  定例会は、7月以降は隔月ごとに開催し、途中からはオンラインも活用しながら、コロナ禍における支援の現状を共有する他、次期障がい福祉計画策定に向け、地域課題についての意見交換も行いました。 防災プロジェクト 避難行動要支援者避難支援制度の進捗状況の確認や、障害福祉課が行った人工呼吸器を使用している方の緊急時の避難を想定したシミュレーションを基に実際にどのような動きや備品が必要かなど情報共有しました。また、それぞれの事業所が防災訓練ではどのようなことを行っているのか、台風や暴風雨等の天候が予報された際、事業所の閉所についての判断はどのような情報ツールを活用しているか等、プロジェクトの取組の参考とさせていただくため、アンケートを実施しました。 今後は、アンケート結果を基に事業所と情報共有しながらプロジェクトを進めていきたいと考えています。 地域生活支援システムプロジェクト 「緊急時連絡票」について、新規登録作業に協力していただいている相談支援専門員からご意見をいただき、緊急時連絡票と防災情報の区別がわかりやすくなるよう改訂しました。登録作業は徐々に進んでいますが、今後は利用者登録の加速化に向けた調整(国加算の活用、家族・事業所による連絡票下書き作成)を行っていくことが必要になっています。 また、大竹市と地域生活支援拠点等(地域生活支援システム)の体制の連携について、どのような形がよいか協議をしました。今後、大竹市の協議会へ本市の地域生活支援システムの内容説明に行くなど、意見交換をしていく予定です。 相談支援部会  7月から定例会を再開し、相談支援専門員の質の向上、サービス等利用計画の質の向上、事業所間の情報共有等を目的に取り組みました。学習としては、はつかいち生活支援センターから、センター内の体制や支援の現状について講演をいただきました。その他、次期計画の策定に向け、事業所間で地域課題の共有を行ったり、コロナ禍における相談支援の現状についてオンラインを活用しながら意見交換を行いました。感染拡大の影響により、事業所見学ツアーの企画開催はできませんでしたが、福祉サービス事業所の担当者の方にお越しいただき、部会内で「事業所説明コーナー」として情報共有を行いました。 権利擁護ワーキング  研修「意思決定支援きほんのほ=v(講師:森木聡人さん)をオンライン併用で開催し、福祉ねっとのみなさんに広くご参加いただきました。  また、前年度に引き続き、障がい理解の啓発を目的とし、各障がい別会議で合理的配慮好事例の収集を行い、廿日市市障がい者差別解消支援地域協議会で報告を行いました。また、これまで収集した事例を参考にし、パンフレット「障害者差別解消法 合理的配慮等のポイント」を作成しました。今後、関係事業所・機関等へ配布予定です。 “障害者週間”ワーキング ワーキングでは、コロナ禍に “障害者週間”をどのような啓発にしていくか話し合い、12月5日(土)にゆめタウン廿日市にて“障害者週間”啓発イベントを開催しました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、例年のような対面販売・体験は行わず、ゆめタウンはつかいち3階フロアにて啓発展示のみを行いました。13の事業所・団体による展示は、日常の活動内容がわかる写真や紹介コメント、自主製品、芸術作品の展示など工夫を凝らした内容でした。新たな試みとして、事業所の活動や作業風景、芸術作品、障害者権利条約の絵本、手話・言語及びコミュニケーション条例のスライドや動画での啓発も行いました。 来場された方からは「展示作品が素晴らしかった、見れてよかった」「普段、触れる機会の少ない事業所の活動を知ることができてよかった」「パンフレットを見て事業所に行ってみたくなった」「事業所商品を購入したい」などの感想をいただきました。 “発達障害啓発週間”ワーキング 啓発の取組として、新宮中央公園での「ライト it up ブルー広島 in 廿日市市」(ブルーライトアップ)を行いました。しかし、開催に向けて準備を進めていた「はつかいち I(あい) アート展〜“発達障害啓発週間”作品展〜」(令和2年4月)は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため残念ながら中止としました。出展予定になっていた作品を何らかの形で披露できないかと検討した結果、「第6期廿日市市障がい福祉計画・第2期廿日市市障がい児福祉計画」(令和3年3月策定)に一部の作品を掲載することとなりました。 そして、令和3年4月の「第2回 はつかいち I(あい) アート展〜“発達障害啓発週間”作品展〜」は、感染予防対策を講じた上で開催することとし、第1回目の山崎本社みんなのあいプラザ、はつかいち美術ギャラリー、市民ホール(はつかいち図書館前)に加え、新たに、はつかいち・みやじま情報センター(宮島口旅客ターミナル内)での開催に向け、準備を進めました。 また、「障がいのある人たちの個性あふれる作品を多くの人たちに観てもらい、啓発につなげたい」という思いから、作品展終了後、はつかいち福祉ねっとのホームページに出展作品を掲載する等、ワーキングメンバーの知恵とアイディアを振り絞り、コロナ禍でできることを行いました。 〜障がい別会議リレーずいそう〜 No.13 今回の障がい別会議リレーずいそうは、身体障がい部会に所属されている、徳政さんに寄稿いただきました。 身体障がい部会 本年度、身体障がい部会の代表をさせていただきます、日本頚髄損傷Life Netの徳政です。  昨年度は、まち点検として宮島口旅客ターミナルの点検を行いました。市担当課からの説明を受け、多目的トイレや設置予定であるエレベーター、観光(紹介)動画の情報保障(字幕や手話ワイプ等)について等、意見交換を行うことができました。 定例会では、市消防本部警防課からNET119の説明、福祉総務課や営繕課からあいプラザ相談支援拠点整備のレイアウト案の説明を聞き、意見交換等を行いました。 本年度は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、5月・6月の部会は中止となっていますが、 感染状況等をみながら、まち点検、おりづる出前講座、障害者週間イベントへの参加等を予定しています。  コロナウイルスで活動が出来ない部会や団体が多いなかで、新たにリモートでの会議など方法の多様性が本格化する中で、個々の障害に対応できる方法や問題点も明らかになって参りました。  その問題点をひとつひとつ丁寧に解決に導く為に、多くの皆さんとの交流から生まれる情報交換は、更に必要になります。一つが便利になる事は重要ですが、障害のある多くの人に対応するシステムにはまだ遠いのが現実です。しかし『出来ないからやめとこう』『どーせ使えない』と思うと更に使えなくなる。技術の進歩は早いものです。 諦めずに声にする事で、多くの方々が使いやすい時代が必ずきます。はつかいち福祉ねっとで皆さんと情報交換する事は、廿日市の福祉を前進させる原動力となります。各部会との共有など、今後いろいろな場面でコミュニケーションをよろしくお願いいたします。  個人的には脊髄の病気になり、昨年は手術、リハビリで長期入院をしておりました。加齢も感じつつ、握力の落ちてしまった両手に鞭を入れつつ、頑張っております。 早くコロナウイルスが落ち着いて、団体活動や講演活動が思うように出来る日常を取り戻したいと思っています。 今後も皆様のご協力よろしくお願い いたします。