2021.11.10  はつかいち福祉ねっと通信 No.53 発行 はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) 連絡先 TEL(0829)20-0224/FAX(0829)20-0225/E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net ホームページ http://h-kiraria.net/wordpress/ はつかいち福祉ねっと活動報告 全体会 〜流れ〜  はつかいち福祉ねっと各部会・ワーキング・ プロジェクト取組報告 研修 「広島市における災害時の障がい者支援と取組」 講師:社会福祉法人三矢会  障害者相談支援事業所リガーレ 一丸 善樹 氏 行政報告、きらりあ報告は書面による報告 今年度 第1回目のはつかいち福祉ねっと全体会を7月2日(金)に開催しました。「現地(山崎本社 みんなのあいプラザ講座室)」と「Zoomを使用したオンライン」で分散し、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら開催しました。 内容も通常より縮小した形となりました。昨年度の取組と今年度の取組計画について部会の代表者から報告し、その後の研修では、広島市安佐南区にある社会福祉法人 三矢会 障害者相談支援事業所リガーレ 一丸 善樹 氏に「広島市における災害時の障がい者支援と取組」と題してご講演をいただきました。平成26年にあった広島市豪雨災害を振り返っていただき、「発生時にどのような支援をしていったのか」「障がいのある方はどのような思いをされていたか」「その時の気づきを今後にどのように活かしてきたか」等話されました。平時からの取組の必要性も話され、何より“普段からのつながりづくり”の大切さを強調されておられました。参加された方からは、「広島市災害後の生活支援の内容が聞けて良かった」「地域全体での支援体制がとても大切だと思った」という感想をいただきました。 オンラインという新たな参加方法を導入したことにより、これまで時間や場所の都合により参加が難しかった方も参加できる会となりましたが、「やはり皆と会いたい」というご意見も多かったです。全体会を通して、様々な方が交流されていたことを再確認することができました。 計画推進会議 8月26日(木)に開催した今年度 第1回目の計画推進会議には、部会代表者・副部会代表者、障がい別会議の所属団体・事業所の方19名(会場5名、オンライン14名)の参加がありました。 令和5年度までの「第3次廿日市市障がい者計画」と昨年度で終了となった「第5期廿日市市障がい福祉計画・第1期障がい児福祉計画」の進捗や実績について障害福祉課から報告がありました。 また、今年度からの「第6期廿日市市障がい福祉計画・第2期障がい児福祉計画」推進のための意見交換を行いました。時間の関係で十分な意見交換ができませんでしたが、出席者からは、障がいのある本人・家族の高齢化に伴う課題など様々な課題や、課題解決に向けた意見が出ました。 9月以降の各障がい別会議では、計画推進会議の内容をもとに新たな地域課題の抽出や市の取組に対する意見・提案、福祉ねっとの取組検討等を行っているところです。 障がい別会議 身体障がい部会 8月の定例会で、廿日市市筏津地区公共施設再編事業に関する意見交換を行いました。令和5年3月の開館に向け、今後既存の施設(大野体育館、市民センター、図書館等)が再編整備されることを受け、「部会のみなさんのご意見を伺いたい」ということで、市の担当課(行政経営改革推進課)から2名の方が参加してくださいました。 部会のみなさんからは、エレベーターや多目的トイレ、電光掲示板の設置に関すること等々、具体的なご意見が多数ありました。10月の定例会では、そのご意見に対する報告をいただきました。このような機会を通して、日頃から「みんなにやさしいまち廿日市」を意識することが大切だということを改めて実感しました。 9月に予定していた宮島まちづくり交流センターへのまち点検は、新型コロナウイルス感染症の影響により当面中止となりましたが、今後もコロナ禍において取り組めることを部会内で検討しながら進めていけたらと思います。 知的障がい部会 7月の定例会では「成年後見制度で守れること・守れないこと」についてDVDを視聴しました。わかりやすく基本的な内容について学習する良い機会になりました。 8月の定例会では、事前に現地で撮影したフレンドホームゆうわ(グループホーム)のビデオ映像を視聴し、職員さんから映像に合わせて丁寧に説明していただきました。参加者から「費用はどれくらいですか?」「利用者さんは休日どのように過ごしていますか?」「木がたくさん使われて、温かい雰囲気ですね。」など多くの質問や感想がありました。今後もいろいろ工夫しながら取組を進めたいと思います。 精神障がい部会 今年度も新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、交流会や当事者の皆さんによる会議などを行うことが難しい状態が続いています。そのような中でも、「それぞれ現在の状況を報告しあえるようにしていけないだろうか」という意見もあり、各団体・事業所の皆さんが各自で撮影したものを集めて上映をする計画を現在進めています。形になるには少し時間がかかるかもしれませんが、今年度中には完成を目指す予定としています。 部会は月に1回のペースで開催していますが、緊急事態宣言等により中止にした回もありました。近況を報告し、意見交換や情報共有を行っています。新型コロナウイルス感染症の話題が多く、それぞれで工夫していることや、困ったこと等を話しました。 課題別会議 わかりやすい情報発信プロジェクト 5月28日(火)、8月20日(金)にプロジェクトを開催し、福祉サービスガイドブックの改訂や視覚障がいのある方向けの情報周知等について協議しました。 福祉サービスガイドブックは、最新の情報に更新するだけではなく、新たに障がいのある本人・家族の会や障害者相談員、心をつなぐサポートファイルひろしま結愛(ゆい)、差別解消支援・虐待防止の相談窓口、ヘルプマーク・ヘルプカード、廿日市市地域生活支援システム緊急時受入等事業の情報を追加することとなり、グレードアップして完成!今後、配布を進めていきたいと考えています。 また、福祉ねっとのホームページにある「視覚障がいのある方向けの情報」というページの存在を、より多くの視覚障がいのある方たちに知っていただくことを目的としたチラシを作成しました。今後、眼科等で周知していただけるよう調整していきたいと考えています。 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト 6月28日(月)、7月5日(月)、7月12日(月)の3日間、廿日市市社会福祉協議会ボランティアセンターが担当されている金剛寺小学校4年生への福祉学習の取組に参加をしました。 6月28日(月)の手話学習(講師:阿品台手話サークル)、7月5日(月)の点字学習(講師:点訳サークルあい)については、プロジェクトの事務局メンバーで参加・見学をさせていただきました。7月12日(月)の車いす体験では、ボランティアグループ飛来行(トライ)さんによる車いす体験の後、当プロジェクトメンバーの身体障がい部会の秋保和徳さんが当事者の体験談を話されました。日頃感じておられることや、周りの人にこう接してもらったら嬉しい、等の話に対し生徒のみなさんも集中して聞いておられました。秋保さんが通所しているくさのみ作業所の職員さんにも参加いただき、作業所の紹介もしていただきました。 7月21日(水)には本年度1回目のプロジェクトの会議を開催しメンバーでの意見交換を行いました。次回は11月の開催を予定しています。 福祉就労ワーキング 2か月に1度のワーキングを開催しています(新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、6月は中止)。協働で行える取組の実施及び進捗情報の確認や、各事業所の近況などの情報共有を主に話し合っています。委託販売や直接販売、受注作業の話をしていますが、コロナ禍において直接販売の機会が減ったことがよく話題にあがります。売り上げが減ることもさることながら、対面での販売によるお客さんとの触れ合いができないことの淋しさもあるとのことです。委託販売は、現在廿日市市役所1階にある「ニューヤマザキデイリーストア」と宮島口旅客ターミナルにある「はつこいマーケット」で事業所自主製品販売を行っています。近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。 特別支援学校進路ワーキング 8月23日(月)に、廿日市特別支援学校と関係する事業所・機関で情報共有や進路調整を行うワーキングを初めてオンラインで開催しました。 日中活動系事業所(14事業所)、相談支援事業所(5事業所)、市外特別支援学校(2校)、廿日市特別支援学校、ハローワーク廿日市、広島西障がい者就業・生活支援センターもみじ、障害福祉課、きらりあが参加し、各関係事業所等や廿日市特別支援学校高等部の進路指導の状況など、幅広く情報共有することができました。 今後も次のライフステージに進む生徒への切れ目のない支援が行えるよう、引き続き関係機関で連携を図っていきたいと考えています。 発達支援部会 6月9日(水)、10月11日(月)に部会を開催し、「ポジティブライフガイド」(発達障がいのある人の相談窓口リーフレット)の配布、「心をつなぐサポートファイルひろしま結愛(ゆい)」(※)の普及・啓発、福祉と教育の連携等について協議しました。 「心をつなぐサポートファイルひろしま結愛(ゆい)」については、昨年度の改定を受け、改めて普及・啓発を進めていくこととなり、11月1日(月)に児童発達支援、放課後等デイサービスの職員を対象とした関係者学習会及び調整会議を開催しました。この日に参加できなかった児童発達支援、放課後等デイサービスの職員に加え、障害児相談支援事業所等の職員を対象に12月22日(水)にも同様の内容で開催する予定です。保護者が我が子の情報を記入したり、様々な機関でもらう資料をファイリングしたりし、ライフステージが変わっても色々な場面で活用することができるよう、普及・啓発に取り組んでいきたいと考えています。 また、部会の取組テーマの1つである「福祉と教育の連携」を進めるためのツールとして発達障がいのハンドブックを作成することとなり、保護者をはじめ発達障がいのある子どもに関わるすべての人にとって役立つ内容となるよう、現在、協議を進めているところです。 6月28日(水)、10月28日(木)には、昨年度、新型コロナウイルス感染症の関係でお休みした障がい児支援関係事業所連絡会を開催しました。放課後等デイサービスの職員の勤務時間等を考慮し、年に3回、夜間に開催している連絡会ですが、今年度からオンラインを活用して開催しており、移動時間の削減等につながっています。研修として、たなべ小児科の田邉道子先生に「放課後等デイサービスに期待すること」、広島県発達障害者支援センターの吉元一峰さんに「発達障害地域支援体制マネジメント事業と学齢期の支援について」というテーマで、日頃の支援のヒントになる貴重なお話をしていただきました。 ※医療機関情報や生育歴・相談歴などを保護者が記入するもので「ライフステージにおいて関係する機関が変わるごとに、子どものことを初めから説明しなくてはならず、さらに説明した内容が十分に伝わらず、支援にも反映されにくい」等の保護者のおもいから広島県が作成したものです。 医療的ケア児(者)部会 9月9日(木)に、本年度1回目の関係者会議を開催しました。 市からの情報提供として、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が6月に公布され、9月に施行予定であることの報告等がありました。また、学習コーナーとしては、この度廿日市市子育て応援室より、「廿日市市の子育て支援体制づくり」についてお話いただきました。その後、参加機関・事業所間で、支援の現状や情報共有を行いました。 今後も会議で現状把握をおこなうとともに、みなさんのご意見をいただきながら、学習会や研修の開催等も検討していきたいと考えています。 精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムワーキング 今年度の取組計画では、隔月での定例会開催を予定していましたが、回を重ねるごとに「隔月では間隔が空きすぎる」という意見が多くあり、毎月のワーキング開催に変更しました。 精神障がいのある方が、継続して住み慣れた地域で安心して暮らしていけるように医療、福祉・介護、住居、社会参加、普及啓発などそれぞれの分野について協議をしています。 「1人が頑張って支える」ではなく、「本人を中心に皆で支えていけるようなシステムにしていくためにはどうすればよいか」を、まずはこれまでの支援の振り返りを行い、近況報告などを通して進めていけたらと考えています。具体的に動き始めることがあれば、次号以降でご紹介させていただきます。 訪問介護事業所連絡会  7月31日(土)、8月1日(日)に、昨年度に引き続き、公益財団法人 介護労働安定センターへ依頼し、「強度行動障害支援者養成研修(基礎)」を廿日市市内で開催することになり、連絡会として研修を後援しました。その後9月25日(土)、26日で同研修の実践編が開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、10月30日、10月31日(日)で日程を変更しての開催となりました。講師は昨年度同様、広島県発達障害者支援センター 西村 浩二センター長、発達障害者サポートセンター未来図 木村 博文施設長にお越しいただきました。 定例会は新型コロナウイルス感染症予防のため、オンライン併用で開催しました。上記の強度行動障害支援者養成研修の開催を受け、今一度行動援護のサービスに関する学習や従事者の条件等を確認する場を持ちました。 また、令和3年度の障害福祉サービスの報酬改定を受け、障害者虐待防止の更なる推進を図るために、令和4年度から義務化される予定のサービス従事者への虐待予防研修実施に関して、「福祉ねっとの中で取組ができないか」というご意見があり、今後研修の開催等も含め検討をしていく予定になっています。 防災プロジェクト 災害時における障がいのある人の避難支援に関する会議(防災プロジェクト)を9月6日(月)オンラインで開催しました。障害福祉サービス提供事業所(日中活動系)、危機管理課、福祉総務課、地域政策課、事務局(障害福祉課、市社会福祉協議会、きらりあ)が参加し、防災プロジェクトでの取組経過報告、アンケート結果の共有、災害時の避難支援に関する情報共有を行いました。 警報発令時などに事業所で開所閉所の判断基準にしている情報、避難行動要支援者避難支援制度、避難所の状況、防災に関する学習や地域と連携した取組、サポートボラネットのボランティア登録など幅広い内容を共有することができました。 今後も関係機関、地域のみなさまと連携しながら防災の取組を進めたいと思います。 相談支援部会 今年度も新型コロナウイルス感染症予防対策のため、オンラインを活用しながら部会を開催しています。 4月、5月の部会では、令和3年度の障害福祉サービスの報酬改定の内容についてメンバーで共有をしました。 6月の部会では、NPO法人障害年金ヘルプデスクの山下千絵さんにお越しいただき、オンラインで障害基礎年金制度について講義をいただきました。また、今年度初の試みとして、zoomのブレイクアウトルームを活用し、「放課後等デイサービスについて」「介護保険の移行について」というテーマでそれぞれグループに分かれ、意見交換も行いました。 昨年度に引き続き、事業所見学ツアーの開催は控えていますが、zoom上で新しく立ち上がった事業所の担当者の方に参加いただき「事業所紹介コーナー」として情報提供をしていただいています。これからも、部会のメンバーみんなで意見交換しながら、サービスの質の向上につながる取組を検討していきたいと思います。 “障害者週間”ワーキング “障害者週間”は、12月3日(金)から12月9日(木)までの1週間です。“障害者週間”啓発イベントについて、今年はどのように開催していくかワーキングで話し合いをしています。毎年12月の“障害者週間”に、「ゆめタウン廿日市」で行っている啓発イベントは引き続き行い、加えて11月に「はつかいち・みやじま情報センター(宮島口ターミナル)」でも展示による啓発を行うこととしました。近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。 はつかいち・みやじま情報センター(宮島口旅客ターミナル2階) 期 間:11月13日(土曜日)〜12月2日(木曜日) 内 容:事業所・団体紹介、事業所製品等の展示、啓発ポスター展示など ゆめタウン廿日市での“障害者週間”啓発イベント 日 時:12月4日(土曜日)10:00〜17:00 ゆめタウン廿日市3階フロアスペースにて開催予定 ※詳細は近日中に完成予定のチラシ(福祉ねっとホームページにも掲載予定)をご覧ください。 “発達障害啓発週間”ワーキング 10月18日(月)に今年度第1回目のワーキングを開催し、令和4年度の“発達障害啓発週間”イベントの開催に向けて協議しました。 はつかいち美術ギャラリーや、はつかいち・みやじま情報センター等で開催する「はつかいち I(あい) アート展〜“発達障害啓発週間”作品展〜」について「作品を展示するだけではなく、作者やイベントスタッフ等と来場者間で作品等に関してコミュニケーションを取ることで、より啓発につながるのでは」という意見が上がり、直接のやり取りは難しくても「作者や作品の製作過程を動画や写真で紹介する」「メッセージカードで作者の思い等を伝えたり感想をもらったりする」等の工夫を行うこととなりました。 「はつかいち I(あい) アート展“発達障害啓発週間”作品展〜」の新名称募集 「はつかいち I(あい) アート展〜“発達障害啓発週間”作品展〜」という名称について、以前から「似ている名称の作品展(別主催者)と混同しやすい」という声があったため、名称変更に向け、新名称を募集することとなりました。現在、募集中ですので、ぜひ、ステキな名称をご応募ください。 青色のおりづる募集 “発達障害啓発週間”イベント期間中に掲示する「世界自閉症啓発デー」「発達障害啓発週間」の横断幕などの製作のために青色のおりづるを募集しています。青色の折り紙をお渡ししますので作ってくださる方は、ご連絡ください。 青色は「癒し」や「希望」を意味し、自閉症・発達障がい啓発のシンボルカラーになっています。 問い合わせ・応募先 廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ 連絡先 TEL(0829)20-0224/FAX(0829)20-0225 E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net 事業所リレーずいそう No.34 2021年11月10日発行 この度「障害福祉サービス事業所 レント」の竹内様よりバトンをいただき リバティーはつかいちの 赤木・岡ア が事業所の紹介をさせていただきます。 廿日市市阿品3丁目1番1号 ナタリーマリナストリート (0829)36-3141 メール oasis20160601@yahoo.co.jp 就労継続支援B型 ≪株式会社アシスコーポレーション リバティーはつかいち≫ 当事業所は商業施設 (フジグランナタリー)のテナント一部を使用し障がい者の就労支援を行っています。 当事業所では、施設内において内職的作業とオリジナル商品作成作業があります。 ボールペンやシャーペンなどの鶴は3.5pの和紙を仕様、ピンセットなどを使い細かな作業をしています。 木の名刺入れ(廿日市市ふるさと納税返礼品)でもあります。 「やまこうばし」を使った合格祈願セット 障がいは、不便だけど 不幸じゃない 自立できる環境づくり 働くことが生きがいになる職場づくり リバティーはつかいちのモットーです。 次回 No.35 事業所リレー ずいそうは 【さくら相談支援事業所】からのご報告です。