2022.2.24  はつかいち福祉ねっと通信 No.54 発行 はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) 連絡先 TEL(0829)20-0224/FAX(0829)20-0225/E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net ホームページ http://h-kiraria.net/wordpress/ はつかいち福祉ねっと活動報告 障害者週間ワーキング 令和3年度の“障害者週間”は、12月3日(金)から12月9日(木)までの1週間でした。例年行っているゆめタウン廿日市でのイベントに加えプレ企画として、はつかいち・みやじま情報センター(宮島口旅客ターミナル)での啓発展示と廿日市市役所ロビーにて障がい福祉サービス事業所製品販売をしました。 はつかいち・みやじま情報センターでの啓発展示は、11月13日(土)から12月2日(木)まで行いました。1団体、9事業所が出展し20日間で約6,900人の方が来場してくださいました。センターには他にも展示してあるものがあり、ふらっと立ち寄れるような作りとなっているので、廿日市市の方だけでなく観光に来られた方にもたくさん展示を見ていただきました。 新型コロナウイルス感染症拡大防止から、販売について一度は中止を考えましたが、「やっぱり販売による啓発もしたいよね」との意見がワーキングで挙がり、検討した結果、イベントの日時と場所を分散して11月26日(金)に廿日市市役所1階ロビーにて感染対策を行いながら販売を行い、啓発をすることができました。 ゆめタウン廿日市では、12月4日(土)に3階フードコート前にて事業所紹介のパネル展示・製品や作品の展示と手話の体験教室をしました。初めての場所でのイベントでしたが、感染対策を講じながら、多くの方が展示を見たり、手話の体験をしました。 来年度も“障害者週間”を通して、障がいについて多くの方々に知っていただけるような取組を企画していきたいです。 障がい別会議 身体障がい部会 今年度予定をしていたまち点検は新型コロナウイルス感染症の影響により延期となりましたが、1月の定例会では、市や県の担当課の方に参加いただき、今後予定されている宮島口ロータリー工事についての意見交換を行いました。これまでのまち点検でも上がっている課題を踏まえ、活発な意見交換を行うことができました。また、毎年第3次廿日市市障がい者福祉計画のPDCAシートを通した意見交換、地域課題の抽出等を行いました。 2月の定例会ではまん延防止対策のため中止となりましたが、今後の新型コロナウイルス感染症の感染状況をみながら、開催していきたいと考えています。 精神障がい部会 新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも定例会を開催しています。現地とオンラインを併用した会が開催できる時もあれば、オンラインのみの開催となってしまった月もありました。各団体・事業所の近況報告を行う中で、「あ〜なるほど」と気づくことも多く、今年度初めに企画した取組は予定通りに出来てはいませんが、お互いの状況を報告することも意味のあることだと感じます。 第3次廿日市市障がい者計画のPDCAシートを見ながら、これまで地域課題にあがっていることについての意見交換や、新たな地域課題の話し合いを行いました。すぐには課題の解消にならないことも多いですが、部会として何ができるか今後も話し合いを続けていく予定です。 課題別会議 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト 年度初めからの取組に引き続き、プロジェクトメンバーと事務局担当者が、廿日市市社会福祉協議会と合同で、地域の小学校の福祉学習に参加しました(阿品台西小学校、廿日市小学校、佐方小学校、原小学校)。 11月4日(水)にはプロジェクトの会議を開催しました。プロジェクトメンバーより、「生徒さんからの質問を受けるなかで大変勉強になった」「地域へ理解が広がるよう、今後も取り組む必要があると思った」等の声がありました。来年度も啓発に向けての取組を継続して行う予定です。 福祉就労ワーキング 宮島口ターミナル1階にある、はつこいマーケットの販売が1年を過ぎました。これまでは5事業所の販売でしたが、新たに2事業所が増えて7事業所の販売となりました。主には観光に来られた方に製品を購入していただいています。 定例会は約2か月に1度行っています。企業から「シール貼りの仕事」の依頼があったので、定例会にて、企業の職員さんより仕事の説明を受けました。また、各事業所の情報やコロナ禍での動き等を共有し、互いのことを知ることができました。 “障害者週間”イベントでは、11/26(金)に市役所1Fロビーで、事業所製品の販売をしました。 特別支援学校進路ワーキング 12月20日(月)にワーキングを開催し、特別支援学校卒業予定者の進路に関する情報共有や意見交換等を行いました。コロナ禍のため進路候補先での実習の予定が変更となったり、企業の求人が減少していたりと色々な影響が出ているとのことで大変な状況ですが、生徒一人ひとりが前を向いて、次のステップへと進んでいけることを願いながら進路の調整を行っています。 精神障がいにも対応した地域包括ケアワーキング ワーキングでは、今ある社会資源やシステムを参加者で出し合い、精神障がいのある方が地域で安心して暮らすためには、どのように結び付けていけばよいかを話し合いました。 会を進めていく中で、家族支援のありかたについて「現在はどうなっているのか、どのような家族支援が望まれているのだろうか」という意見がでました。まずは現状の把握をしていくことが第一歩という話になり、把握の方法について考えた結果、アンケートやヒアリング等を各関係者に行っていくことにしました。新型コロナウイルス感染症の影響により、なかなか思うように前に進みませんが、少しずつ進めていきたいと考えています。 地域生活支援システムプロジェクト 12月1日(水)に参加事業者調整会議を開催し、廿日市市地域生活支援システム緊急時受入等事業の進捗状況や、報酬改定に伴い事業局で整理した事務手続きの流れ、他市情報等について共有しました。架空事例を用いた緊急時のシミュレーション(「緊急事態発生から1〜2日、どのような対応ができるか」「緊急時に備えて平素からどのような取組ができるか」等)も行い、出席者からは「継続的にシミュレーションを行い、必要な支援内容や課題等を検討することが大事」という意見が出されました。 また、今後の取組の参考とするため、相談支援事業所を対象とした「廿日市市地域生活支援システム緊急時受入等事業登録予定(対象)人数アンケート」を実施し、登録予定(対象)人数や登録を進めるにあたっての課題等を把握しました。 3月にはプロジェクトを開催し、国が示す5つの機能(相談、緊急時の受け入れ・対応、体験の機会・場、専門的人材の確保・養成、地域の体制づくり)の充実に向けた検討を進めていきたいと考えています。 相談支援部会 引き続き、オンラインを活用し、毎月1回の定例会を継続しています。学習として、10月に親亡き後の相談支援について意見交換を行いました。その関係で、11月は廿日市市社会福祉協議会地域福祉課の職員さんにお越しいただき、成年後見制度について講義をいただきました。また、12月は、来年度以降、市の相談支援拠点が山崎本社みんなのあいプラザに移転することを踏まえ、市福祉総務課より「廿日市市の包括的支援体制づくり」というテーマで講義をいただきました。 その他、相談支援の現状について事業所間で意見交換を行うなど、コロナ禍で直接会うことが難しい中、オンラインを介して情報共有ができる貴重な機会となっています。 障がい別会議リレーずいそう No.15 今回の障がい別会議リレーずいそうは、知的障がい部会に所属されている、藤山節子さんに寄稿いただきました。 ぜひ、皆さんに知ってほしいことがあります。ダウン症など3種類の染色体異常について、出生前診断検査があります。生まれる前に診断できます。ダウン症のある子を産んだ沢山の親は、検査を受けるか?受けたらどうするか?考えに考えて産んだのです。その気持ちを大切にしてほしいです。「なぜ出生前診断をしなかったの?」と、どうか軽々しく聞かないでほしいのです。 5年前のある日、知人から「ダウン症の赤ちゃんを産んで不安いっぱいのお母さんがいるんだけど」と聞きました。その時、発足した会が、「ダウン症の子の親の会はつかいち」です。毎月1回、あいプラザで会い、お互いにおしゃべりをしたり、専門家を招いての相談会をしたりしていました。しかし、コロナ禍の今は、ラインでつながって情報を交換しているのが実情です。 「ダウン症の子の親の会はつかいち」を始めた大きな理由は、生まれて直ぐに、わが子に障がいがあると告知され、出産後「おめでとう」も言われず、不安いっぱいの親が沢山いる実態があったからです。近くに住んでいる方とつながり、心が軽くなり、赤ちゃんの笑顔に応える事ができる親になる場を作れたらと思っています。 私自身、40年前にダウン症のある子どもを産み、「障がいがある、5歳まで生きられないかも!」と医師から言われ、不安いっぱいになり、泣いていました。6カ月後、ダウン症のある子の親の会に参加しました。先輩ママたちが笑顔で我が子の事を話す姿に接し、心が軽くなり、笑顔で娘にかかわる事ができるようになりました。今考えると、不安いっぱいになったのは、私自身が障がいのある人や家族が、不幸で大変だと思い込んでいたためだったからでした。実際、ダウン症のある娘と暮らした40年間、苦労がなかったと言うと嘘になります。でも、嬉しくて、笑顔になれる日々も沢山ありました。娘の笑顔に癒された日は数え切れません。私に色々な事を教えてくれました。褒美もくれました。今、「障がいのある子の親になることは、まんざらではないですよ」と皆様に言いたいです。  親の会が私の人生を変えた事もありました。私は、フルタイムで仕事をしていましたが、「障がいのある子の親になったんだから、仕事をやめなければならない」と周りから言われ、私自身もそのように思い始めていました。それで、親の会で相談しました。すると、そこに参加している親たちが、「仕事を辞めないで!あなたが仕事を辞めて、娘の犠牲になったと考えるようになったら、娘は迷惑よ。娘には娘の人生があり、あなたにはあなたの人生があるんだから!」と言ったのです。そして、仕事を辞めず、定年まで働く事ができました。親の会に参加していて良かった!親でないと言えない言葉が聞けると強く思っています。当事者の言葉の大切さを強く感じています。 事業所リレーずいそう No.35 2022年2月24日発行 さくら相談支援事業所 住所:廿日市市平良1丁目2-44 TEL:0829-31-5009 『リバティーはつかいち』からバトンをいただいた『さくら相談支援事業所』です。 さくら相談支援事業所は、「特定相談」と「一般相談」の指定を受け、相談支援のサービス提供を行っています。主な対象者は、精神障がいのある方となっています。事業所としては、相談支援専門員を常勤で2名配置しています。(1名は「きらりあ」にいます。) 主な業務は、「基本相談=日常生活で困っている事の相談や障害福祉サービスなどの利用について必要な情報の提供」、「サービス等利用計画の作成=ご本人の希望する生活が送れるよう適切なサービスなどの利用に向けた計画の作成」、「モニタリング=計画が適切であるかどうか定期的に事業者などと連携し見直しをしていく」などです。 さくら相談支援事業所は、さくら作業所の建物の裏にあります。このプレハブに籠って、一人コツコツと仕事をしています。 相談支援の仕事は訪問することが多いので、このプレハブに1日の半分もいない事が多いです。 とにかく夏は暑く、冬は寒い・・・。 部屋の様子です。 スタンディングデスクを利用して、立って仕事をしています。(立たされているわけではありません) パソコンはノートパソコンですが、年のせいか小さな字はつらくなってきたので、大きなモニタに繋げています。 計画相談の作成については、専用のソフトを導入し、計画作成から国保連の請求まで効率良く業務ができるようにしています。 次の事業所リレーずいそうは、 「フレンドホーム ゆうわ」さんです。 よろしくお願いします。 こんなとき相談してください 障がいのある人、その家族、関係者などからのさまざまなご相談を受けます。 家での家事などを手伝ってもらいたい 買い物や外出についてきてほしい 福祉機器や情報機器などのことについて知りたい 親が高齢になり将来のことが不安 親からの自立について考えたい 日中の行き場を探している 仕事の訓練を受けたい 家に引きこもっているがどうしたらいいのだろうか 子どもの発達について相談したい 毎日のお金の管理について不安がある 不登校になっている子どものことで相談したい 仲間がほしい 不安な気持ちを話したい 障害年金について教えてほしい 一人ひとりに合ったサポートの内容を一緒に考えていきます。 相談内容に合った専門の所を紹介させていただく場合もあります。 相談するところ 廿日市市障害福祉課(廿日市市役所1階) 住所 廿日市市下平良1丁目11-1 電話 (0829)30-9128  FAX(0829)31-1999 廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ 住所 廿日市市新宮1丁目13-1 山崎本社みんなのあいプラザ3階 電話 (0829)20-0224  FAX(0829)20-0225 メール fukushi-soudancenter@h-kiraria.net このポスター(チラシ)は「はつかいち福祉ねっと わかりやすい情報発信プロジェクト」で作成しました。 はつかいち福祉ねっとのホームページは、こちらから↓ http://h-kiraria.net/ wordpress/