2023年5月31日 はつかいち福祉ねっと通信 No 59 発行 はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) 連絡先 電話番号(0829)20-0224 FAX(0829)20-0225 E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net ホームページ http://h-kiraria.net/wordpress/ 「ねっと通信」の個人宛メール配信希望者、募集 はつかいち福祉ねっと活動報告 余暇活動支援ワーキング(カローリング交流会) 3月11日(土)に3年ぶりの余暇活動支援ワーキング企画となる「ニュースポーツ体験&カローリングミニ大会」を開催しました。 コロナ禍前には、100人を超える参加者が集まる「カローリング交流会」(会場、グローバルリゾート総合スポーツセンターサンチェリー)を開催していましたが、感染対策を講じながら実施することができる企画についてワーキングで検討した結果、以前よりも少人数で楽しむことができる内容で開催することとなりました。 当日は、山崎本社みんなのあいプラザで1枠につき1時間30分から2時間の企画を3枠分開催し、1枠に4チームずつの計12チーム(支援者含め約60名)が参加しました。まず、前半は、多目的ホールで色々なニュースポーツ(ビーンボウリング、フライングディスク、スカイクロス、フォームロケット、カラー玉入れ)を楽しく体験することができました。 その後、講座室と健康指導室を移動しながらカローリングの総当たり戦を行いました。2会場をオンラインでつなぎ、お互いの対戦状況等を確認し、表彰式の様子もみんなで共有することができました。最初は、うまくできるかどうか緊張の様子で挑んだ対戦でしたが、徐々に慣れ、楽しそうな笑顔が見られました。表彰式では、お互いの健闘をたたえ合うこともでき、ステキなひとときになりました。 新型コロナウイルス感染症の影響でストップしていた地域の色々な行事が再開し、引っ張りだこのスポーツ推進委員さんには、余暇活動支援ワーキングの企画も盛り上げていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 残念ながら参加できなかったという方もいらっしゃると思います。新型コロナウイルス感染症の分類が5類に移行したとは言え、まだまだ心配が尽きない日々ですが、参加者のみなさんの楽しそうな様子を思い出すと、以前のように障がいのある人たち一人ひとりが、それぞれのペースで余暇を楽しむことができる日が1日も早く戻ることを願うばかりです。 全体会 2月17日(金)に令和4年度第2回目の全体会を開催しました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、現地参加とオンライン参加を併用し93名の方にご参加いただきました。 取組報告(ピックアップ部会)コーナーでは、「精神障がい部会」と「権利擁護ワーキング」の報告を行いました。はつかいち福祉ねっとの活動の一部ではありますが、「それぞれの取組内容が分かってよかった」「障がいの違いがある中で、横のつながりの必要性が確認できた」という意見がありました。 研修では、「誰もが安心して暮らすことのできる地域を目指して〜石川県金沢市の課題とその解決にむけた取り組み〜」と題して、寺西 里恵さん(石川県金沢市障害者基幹相談支援センター 主任相談支援専門員)に金沢市からオンラインでご講演いただきました。金沢市の地域課題を解決していくため地域生活支援拠点の整備を活用し、相談支援体制の改革を行い「かなざわ安心プラン」を作られました。その経緯の話を聞き、相談支援専門員が重要な立場にいること、その機能を充実させるためには役割の整備が必要なことを学びました。廿日市市での取組においてもヒントになったことなど、福祉ねっとで話していきたいと思います。 参加された方からは「他県の事例を参考にして、一人一人が笑顔で暮らしやすい地域を目指して、自分ができることをしていきたいと感じた」等の感想が寄せられ、たいへん好評でした。 さらに充実した全体会になるよう、今後も部会代表者・副部会代表者のみなさんと検討をしていきたいと思います。 計画推進会議 3月23日(木)に令和4年度第2回目の計画推進会議を開催しました。 まず、第1回目の計画推進会議以降に各障がい別会議で話し合った内容(新たな地域課題、行政等の現状の取組・実績に対する意見、障がい別会議で取り組めそうなこと等)を共有しました。 その後、障害福祉課から令和5年度の取組(予算や制度の拡充等)と次期計画策定に向けたスケジュールの説明を受け、意見交換を行いました。 意見交換では出席者から「障がいについての理解が不足しているので、もっと理解啓発活動ができるとよい」「物価高騰により支援度の高い方ほど支出が増えており、障害年金だけでは生活が厳しい側面がある」「(人材不足の課題に関し)福祉学習を通して若い世代の方が障がい理解と併せて福祉の仕事に興味をもってくれるとよい」「通所交通費助成対象者の拡大は喜ばしいことだが、交通費の上限についても考えてほしい」等の様々な意見が上がりました。 次期計画策定に向けて、地域課題等の整理・検討をしっかり行っていく必要性を確認する会議にもなりました。 令和5年度に「第7期廿日市市障がい福祉計画、第3期廿日市市障がい児福祉計画」、令和5から6年度に「第4次廿日市市障がい者計画」策定(現計画を1年延長)予定。 障がい別会議 知的障がい部会 3月9日(木)に3年ぶりの「おりづる出前教室“ゆるゆるビクス”」を開催しました(午前、レント、午後、友和の里)。 東広島市にあるスポーツ交流センターおりづるのスポーツ指導員さんにお越しいただき、音楽に合わせた体操やバレー(大きなボールを使用)、ボッチャ、ボウリングを行いました。それぞれ実際の競技と違い、初めてでも参加しやすい内容でした(例えばボッチャは、参加者の輪の中心にある的にボッチャのボールを投球(上肢麻痺がある方等は長い筒を使って投球))。 参加者のみなさんは、一人ひとり自分のペースに合わせて参加し、職員も一体となり、一喜一憂しながら楽しむことができました。 感染対策のため事業所間の交流はできませんでしたが、コロナ禍前に行っていた取組を久しぶりに行うことができ、中断・縮小している他の取組再開へのステップにもなりました。 精神障がい部会 3月9日(木)に、部会の交流企画として、さくらぴあ大ホールで廿日市市内の福祉サービス事業所、団体紹介のビデオ上映会を開催しました。主に部会に所属している福祉サービス事業所の利用者のみなさんや関係機関、団体のみなさん約70名が参加しました。 コロナ禍で以前のような外出企画の開催が難しい中、各事業所での様子を事前にビデオ撮影し、上映会をするなかで相互理解を深めよう、という目的で開催しました。 「事業所それぞれの特徴がわかってよかった」「みんなの頑張っている姿を見て励まされた」「さくらぴあ大ホールでみんなで鑑賞でき、特別感があった」など、たくさんの感想がありました。 この度の交流企画が好評だったこと、また当日参加できなかった事業所もあることから、今後再上映することを検討しています。 課題別会議 手話言語&コミュニケーション条例プロジェクト 4月5日(水)、山崎本社みんなのあいプラザ講座室にて、廿日市市新規採用職員研修の障がいがある人の体験談を聞くプログラム「多様なコミュニケーションを学ぶ手話等体験研修」に、プロジェクトのメンバー5名で参加しました。障害福祉課からの「手話言語及びコミュニケーション条例」の説明も含め2時間、講義形式で約30名の職員のみなさんへ、障がいの理解や、市の窓口でどのような配慮があるとよいか等について説明しました。最後に、受講された職員さんから、講義を聞いた感想、障がいがある人への関わり方についての質問等が多数あがりました。参加をしたメンバーからの感想や意見も集約し、また来年度に活かしていきたいと思います。 福祉就労ワーキング ゆめタウン廿日市様からお声がけをいただき、3月30日(木)から4月2日(日)にかけて、ゆめタウン廿日市1階大催事場にて、全12事業所が参加し、啓発・販売イベントを行いました。 この3年間は新型コロナウイルス感染症の影響で、対面でのイベントが無くなっており、久しぶりの対面イベントが大規模な開催となりました。 春休みということもあり、会場は子どもや家族連れもたくさん来場され、大変な賑わいとなりました。参加事業所の職員や利用者さんからも「対面でお客様と話しながら販売出来て楽しかった」「目の前で作った商品が売れて嬉しかった、今から帰って頑張って作りたい」「お客さんが見に来てくれるだけで嬉しい」等々と多くの感想をいただきました。 また、イベント終了後も各事業所に「イベントで知って来ました」や「見学に行きたいです」など反響がありました。 今回のイベントを通じて、改めて交流をしながら対面販売が出来る喜びや、毎日の作業で一生懸命製作したものを手に取ってもらえる喜びなど、コロナで忘れていた喜びを感じることが出来ました。 今後も福祉就労ワーキングでは、共同で行える仕事やイベント企画など、ワーキングの中で協議を行いながら、皆で進めていけたらと思っています。 このような貴重な機会にお声がけいただいた、ゆめタウン廿日市様には誠に感謝しております。 発達支援部会 3月7日(火)に部会を開催し、障害児通所支援利用のあり方や関係機関の連携体制の構築等について、たなべ小児科の田邉道子先生と河村小児科の河村理恵子先生にも出席していただき、協議、検討しました。改めて関係機関同士で現状や方向性について共有することができ、今後、具体的な取組を進めていくこととなりました。 また、3月9日(木)に障がい児支援関係事業所連絡会を開催し、研修では、廿日市市教育委員会特別支援教育士スーパーバイザーの山田充先生に「子どもの特性に沿った支援を、子どもの将来像は?」というテーマでお話しいただきました。行動面や学習面等に課題のある子どもたちに対するアセスメントをしっかり行うことや、そのアセスメントに基づき、子どもの特性に合わせた支援を行ったり、子ども自身が意欲的に取り組むことができるよう具体的な方法を提示したりすることの大切さを再認識することができ、大変有意義な研修でした。他県から来られ、通級指導教室の整備や多くの児童・生徒への支援を進めてくださった山田先生は、令和4年度末をもって廿日市市教育委員会を退職されましたが、山田先生から学んだこと等を活かしていくことができるよう、引き続き発達支援部会での取組を進めていきたいと考えています。 訪問介護事業所連絡会 3月16日(木)に開催した定例会では、2月21日(火)に権利擁護ワーキングと共催で開催した、虐待防止研修の振り返りを行いました。また、新型コロナウイルス感染予防対策として、訪問先の利用者宅で感染が発生した場合のゾーニングや注意点などについて、参加メンバーで共有をしました。 4月20日(木)に開催した定例会では、冒頭に西部保健所より『新型コロナウイルス感染症5類感染症への移行に伴う対応変更等について』の説明がありました(同様の内容は、4月の相談支援部会でも共有しました)。今後、外出の自粛が緩和されていく中で、連絡会の取組として昨年度中止となった救命講習などの研修企画も再開していきたいという意見が出ています。 防災プロジェクト コロナ禍以降、中止されていた「あいプラザ消防訓練」が3月13日(月)、3年ぶりに開催され、障がい別会議のみなさん計13名が参加しました。 当日は、避難誘導班の市職員の指示に従いながら、階段やスロープを使い、無事避難を終えました。その後、消防署職員の指導による「水消火器での消火体験」を行いました。参加者からは「市職員が丁寧に誘導してくれたのでスムーズに公園まで避難できた」「聴覚障がい者向けには、火災を知らせる手段としてメッセージボードを作成して館内を回ってもらえるとよい」などの意見・感想がありました。 また、3月27日(月)には日中活動系事業所のみなさんを対象に「災害時における障がいのある人の避難支援に関する会議」を開催しました。防災プロジェクトに所属するメンバーからは、防災に関する最新の情報を提供するとともに、参加者(14法人17名)のみなさんからは、それぞれの事業所の現状と課題等をご報告いただき、有意義な意見交換の時間となりました。 危険区域にお住いの障がいのある人の個別避難計画の作成や、福祉避難所のあり方など多くの地域課題がありますが、防災プロジェクトでは今年度も引き続き協議、検討しながら、地域や関係機関のみなさんと一緒に防災の取組を一歩ずつ進めていきたいと考えています。 相談支援部会 今年度の部会の頻度は、昨年度同様隔月開催とし、会議形態は、現地とオンラインのハイブリット方式で行います。部会の内容については、主任相談支援専門員が中心となり考えていくことになりました。 4月に行われた第1回目の部会は、半数以上が現地参加し、コロナ禍以前のように活気のある部会になったと感じまし た。まだ、全員が集まることは難しい状況ですが、すぐに情報交換ができる現地参加の良さと、相談業務の間の少しの時間でも参加できるオンラインの良さを生かしつつ、部会員の繋がりや情報交換を大切に、いつでも相談し支え合える部会にしていきたいと思います。 主任相談支援専門員とは、相談支援従事者現任研修終了後、3年以上の実務経験を得たのち、主任相談支援専門員研修を受講した相談支援専門員で、地域づくり、人材育成、困難事例への対応など地域の中核的な役割を担う専門職です。 権利擁護ワーキング 2 月 21 日(火)に訪問介護事業所連絡会との共催で虐待防止研修を開催し、office夢風舎ソーシャルワーカーの土屋徹さんに「虐待と向き合う、お互いが笑顔になる支援を目指して」という題目でお話いただきました。当日は、オンライン、現地参加も含め約60名の参加がありました。 研修を通して、本人のストレングスや希望に目を向け、お互いが笑顔になる支援を目指していくことが虐待防止につながることを学びました。研修後のアンケートで、受講者のみなさんからは「とてもわかりやすい講演だった」「風通しの良い職場環境を作っていくことが大事だと思った」など様々な感想がありました。今年度もワーキングを開催し、研修内容についての意見交換を予定しています。 また、毎年恒例となっている「合理的配慮好事例」の収集については、障がい別会議のみなさんや、関係機関のみなさんから集約した収集事例について、3月17日(金)の廿日市市障がい者差別解消支援地域協議会にて報告しました。今年度も、権利擁護意識を高めるための学習、啓発の取組を進めていく予定です。 発達障害啓発週間ワーキング 4月2日(日)の世界自閉症啓発デー、4月2日(日)から8日(土)の発達障害啓発週間に合わせ、啓発イベントを開催しました。 昨年度に引き続き、「ライト it up ブルー広島 in 廿日市市」と題したライトアップを新宮中央公園にて行い、「はつかいち カラフル アート展、発達障害啓発週間、作品展」を山崎本社みんなのあいプラザ1階、はつかいち美術ギャラリー、市民ホール(はつかいち市民図書館前)、はつかいち・みやじま情報センターにて行いました。あいプラザでは、自閉症をはじめとする発達障がい啓発のテーマカラーである青色の手形の作品や、青色の折り鶴を使用して作成した横断幕の掲示、併せて、それぞれの場所で啓発ポスター等を掲示し、発達障がいに対する啓発に取り組みました。 はつかいち美術ギャラリーには、4月5日(水)から9日(日)の5日間で450人の方に、はつかいち、みやじま情報センターには、4月12日(水)から20日(木)の9日間で871人の方にご来場いただきました。アンケートでは「生き生きとした作品が多く素敵でした」「個人個人の事情があると思うが、作品からは生きる力、明るさ、未来が感じられました」などの感想も寄せられ、来場者の方が一つ一つの作品をじっくり鑑賞し、感じるものがあったのだと思います。 今回のイベントでは「気になる木」という企画を行いました。気になった作品の番号と感想をさくらとリンゴの付箋に書き、それぞれの木に貼ってもらい、桜の木を満開に、リンゴの木を実でいっぱいにする企画です。終わった後の付箋は、作品の番号で作者へ感想を届けます。作者の方が来場者の感想が直接聞けるので、来年へ向けて作品作成の意欲へつながります。 美術ギャラリーとみやじま情報センター合わせて234枚の付箋が貼られました。 5月15日(月)に今年度第1回のワーキングを開催し、メンバーでイベントの振り返りを行いました。次回イベントに向けて、準備を始めていきたいと思います。 事業所リレーずいそうNo.40 ねこぱんち廿日市 この度「あうるワークスぺース」の金川様よりバトンをいただきました、「ねこぱんち廿日市」の新田です。 「ねこぱんち廿日市」は昨年6月に開所した就労継続支援B型事業所です。主に「内職、ハンドメイド、カフェの運営、保護猫の譲渡センター」の活動をしていますので、紹介します。 カフェmiore(ミオレ)を併設し、利用者さんと一緒に運営しています。 (平日13時から15時 土曜不定休 ラストオーダー14時30分) 内職作業では、主に算数で使うおはじきを一つずつバリ取りし、検品しています。 ハンドメイドの活動として、靴下輪っかやフェルトを使って、様々な雑貨を作り、販売しています。利用者さんのアイデアをもとに、みんなで試行錯誤しながら雑貨作りに励む毎日です。 保護猫譲渡センターの活動としては、一般社団法人と連携し、お預かりした猫を利用者さんと一緒にお世話して、譲渡活動を行っています。 このようないろんな作業を通して、利用者さんが自分に合ったお仕事を見つけていけたらと、スタッフ一同支援しています。 ねこぱんち廿日市の事業所はJR宮内串戸駅から徒歩3分の場所に位置しています。お近くにお越しの際は、ぜひカフェmiore(ミオレ)へお立ち寄りください。 次回の事業所リレーずいそうNo.41は「Hanaと花舎」です