2025年2月14日 はつかいち福祉ねっと通信 No 66 発行 はつかいち福祉ねっと事務局(廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ) 連絡先 電話番号(0829)20-0224 FAX(0829)20-0225 E-mail fukushi-soudancenter@h-kiraria.net ホームページ http://h-kiraria.net/wordpress/ 「ねっと通信」の個人宛メール配信希望者、募集中 はつかいち福祉ねっと活動報告 学習会「インターネットや携帯電話などのトラブルについて」 (知的障がい部会、精神障がい部合同企画) 12月11日(水曜日)に知的障がい部会と精神障がい部会との合同企画として、障がいのある人向けの学習会「インターネットや携帯電話などのトラブルについて」(講師 廿日市警察署 横山敏さん 廿日市市消費生活センター 溝下祐子さん)を開催しました。 難しい内容もありましたが、本人や家族の方が相談先(廿日市警察署 廿日市市消費生活センター)を知ることができ、『困ったら相談しに行こう』と感じることができました。 参加者からは「学習会後に、参加した利用者から「このメールのこと?」という相談があり「すぐに消すように」という話ができて良かった(事業所職員)」「インターネット上の色々なことにあまり関わらないようにしていても、知らないうちに犯罪に巻き込まれていることがあるということが分かり、改めて気をつけるきっかけになった(家族)」という感想があり、とても有意義な学びとなりました。 廿日市警察署 横山さんのお話 気をつけるポイントなど 闇バイトなどの特殊詐欺は、指示役と実行役の役割がはっきりしており、使用されるアプリは気密性の高い外国のアプリで、時間がたてばメッセージが自動で消えるため証拠が残らない。アプリを入れるよう誘われたら怪しい。 「高額」「ホワイト案件」「高額即金」「即日現金」「書類を届けるだけ」「行動確認」「現地調査」などの言葉が出たら怪しい。 簡単に稼げる仕事はなく、闇バイトは犯罪の実行者の募集。応募すると組織の末端に組み込まれることになり、強盗や詐欺といった犯罪に加担することになる。 逮捕されたら自分だけでなく、家族や被害者の人生を台無しにしてしまう。そうならないために、ニュースを見る、ラジオを聞く、新聞を見る(見出しだけでも見る)ことで、世の中の状況を知ることが大事。 「これはどうかな?」と思うことがあれば身近な家族や信頼できる友だち、事業所の職員、警察や消費生活センターなどに相談をしてほしい。「迷ったら相談する」ということを覚えてほしい。 被害に遭っていても被害届を出さない場合があるため、警察が把握している数よりもはるかに多くの被害がでている状況・・・ 動画紹介「警視庁 闇バイト」で検索 闇バイトに関わると、こんなひどい目に遭うのだという恐ろしさを知ることができる動画です。ぜひ、みなさんも視聴してみてください。 廿日市市消費生活センターの溝下さんのお話〜 気をつけるポイントなど ネットショッピングは、商品に触れないまま購入するため、画像と違う大きさや色が違うものが届くことや、スマホ決済やコンビニ払いのためお金を払った気がしないという落とし穴がある。お金を払ったのに商品が届かないこともある。 インターネットでのショッピングの特性を知り、「困った」を解消するためにスクリーンショットを取って記録を残したり、お金のことをメモに残したりするなど、どうすればよいかを考えながらスマホやインターネットを楽しもう。 アカウントは「家の表札」、パスワードは「家の鍵」。インターネットサイトで「アカウント」を作成する際に色々なサイトで共通のパスワードにしてしまうと、『全部一緒の鍵で開く』ことに気づかれて悪用されてしまう。勝手に買い物されたり、ゲームで課金して育てたキャラクターの装備を奪われたりするなど悲しいことになる。 パスワードは、アカウントごとに変えることが大事。パスワードノートを作り自宅で保管すると良い。 最近よく見かける「お荷物をお届けしましたが留守なので持ち帰りました。詳しくはこちら」という不審なメール文の中にある「こちら」と書かれたURL(青くなった英数字http://wwwなど)はクリックしない。よく分からないときは消費生活センターに電話でも良いので相談してほしい。 インターネット上で熱心に誘ってくる副業は全部詐欺。お仕事探しをスマホでせず、何かおかしいと思ったら身近な人に相談しよう。 困った時は、廿日市市消費生活センター(廿日市市役所1階 電話番号0829-31-1841)または、廿日市警察署(電話番号0829-31-0110)に相談しよう。 「インターネットの3大「困った」(@商品に触れなくて困った Aお金を払った気がしなくて困った B逃げられて困った)や不審なメール、スマホからの儲け話などに気をつけましょう 計画推進会議 11月21日(木曜日)に計画推進会議を開催し、「第4次廿日市市障がい者計画」の策定に向け、検討案の共有と意見交換を行いました。 障害福祉課と株式会社ぎょうせい(計画作成業務の委託業者)の職員から説明があった検討案の内容(廿日市市在住の障がい者 児を対象としたアンケート調査の結果、「第3次廿日市市障がい者計画」の取組状況、分野ごとの現状、課題、目指す方向性等)を踏まえての意見交換となり、出席者からは「福祉のまちづくりは進んできたという実感はあるが、さらにきめ細やかに推進してもらいたい」「深刻な人材不足の課題の現状や今後の取組についてしっかり記載してもらいたい」等の声がありました。 障がいのある人たちの声がどのように計画に反映され、地域課題の解決に向けて5年の計画期 間中にどのように取り組んでいかれるのか、一人ひとりが関心をもち、より良い計画となるよう、計画推進会議以降も検討案の内容について意見を出しました。 2月6日(木曜日)から2月28日(金曜日)まで、パブリックコメントが募集されていますので、廿日市市(障害福祉課)のホームページよりご確認ください。 障がい別会議 精神障がい部会 11月20日(水曜日)に広島市植物公園にて部会の交流企画を行いました。今年度は部会の構成団体から82名の参加がありました。 午前は福祉サービス事業所や団体の紹介を行った後、事業所クイズ、植物公園のクイズ(丸バツゲーム)を楽しみました。事業所丸バツクイズでは、それぞれの事業所の特色を知ることができ、「よい交流の機会になった」等の感想がありました。 構成メンバーの中で、事業所有志が実行委員としてお弁当やレクリエーション企画を担当するなど、事前の準備から当日まで役割分担し、開催に向けてみんなが協力したことにより当日もスムーズに進行。お天気に恵まれた中で、ゆったりとおいしいお弁当を食べ、園内散策を楽しむことができました。 佐伯地区医師会との意見交換会(障がい別会議の取組) 11月25日(月曜日)に開催された「障がいのある人の医療受診に関する佐伯地区医師会と福祉ねっと意見交換会」(障害福祉課主催)に参加しました。佐伯地区医師会からは4名(会長、副会長2名、理事)が出席され、福祉ねっとからは、身体障がい部会、知的障がい部会、精神障がい部会から4名が代表で出席しました。 佐伯歯科医師会との意見交換会に続き、佐伯地区医師会とは初の意見交換会でした。以前から福祉ねっとでは「利用しやすい医療機関の情報が少ない」「医療機関での障がい者理解に関する普及啓発が不十分」等の地域課題が上がっており、「医師のみなさまと意見交換を行うことで、それぞれの立場で取り組めることや共に取り組めること等を一つ一つ考えていけると良い」という想いがありました。 意見交換会では、各障がい別会議で集約した課題等の内容を医師のみなさまと共有することができました。第1回目ということで、今後の具体的な取組の意見交換まではできませんでしたが、医師のみなさまから医療現場の現状や地域課題に対する見解等を伺うことができ、今後の取組を検討していくための第一歩となる大変有意義な会でした。 ご多用のところ意見交換会にご出席いただいた佐伯地区医師会のみなさまに心より感謝いたします。 課題別会議 医療的ケア児(者)部会 11月29日(金曜日)に部会を開催し、医療的ケア児者の状況や各課、関係機関の取組状況を確認しました。 9月の関係者会議やこれまでの部会の中で「ライフステージごとの相談先等について保護者の方等が見通しをもてるような資料があるとよい」等の意見があることを受け、今後の資料作成に向けて、まずは関係機関同士で現状の支援の流れについて確認、共有を行いました。 また、研修実施についても協議を行い、来年度に入ってから、ほっとプラスいけあひろしま(広島市重症心身障害児者相談支援センター)の支援や取組についての講演を予定しています。 相談支援部会 10月の部会では、金丸博一さん(日本相談支援専門員協会副代表理事 コンサルテーションサポート森の入口代表)に「相談支援事業における運営で検討したいこと」というテーマで講義をいただいた後、各事業所での運営のことや、書類管理等について、意見交換を行いました。12月の部会では、3グループに分かれて「事業運営・書類管理など工夫していること」をテーマに話し合いをしました。他の事業所の工夫を聞くことで、新たな視点が持てたり、困っていることを相談したりと、話が尽きませんでした。 引き続き、近況報告やテーマを決めたグループワークなどを行い、悩みや喜びを共有できる会にしていきたいと思います。 地域生活支援システム部会 「緊急登録すすめますワーキング」「福祉の魅力伝えますワーキング」「あなたのねがいききますワーキング」の3つのワーキングで取組を進めています。 「緊急登録すすめますワーキング」では、「廿日市市地域生活支援システム緊急時受入等事業」対象者の登録をすすめるための周知用チラシが完成し、相談支援部会で共有しました。この事業が浸透しにくい課題があるため、多くの人に関心をもってもらいやすいよう事業名の通称を考えた結果、「もしもしえん(意味 もしものときの支援)」に決定しました。今後、チラシの配布を進め、必要な方の登録につなげたいと考えています。 「福祉の魅力伝えますワーキング」では、人材不足解消に向けた取組を行うにあたり、福祉の魅力をPRするためのポスターづくりに取り組んでいます。その一環として、10月から11月に様々な場面で活躍する 福祉の魅力を伝えるゆるキャラ を募集しました。その結果、約400の投票から「しまココちゃん」が選ばれました。その後、「こころちゃん」に改称し、まずはポスターで活躍してもらうことになっています。 「あなたのねがいききますワーキング」では、12月18日(水曜日)にさくら作業所で「あなたのねがいをきく会」を開催しました。 事前に実施したアンケート結果の内容をみんなで共有し、利用者からは「みんなが願いをもって生活をしていることが分かって良かった」等の感想がありました。それぞれの願いがすぐには叶わないとしても願いをもつ大切さを感じる会となりました。 福祉就労事業所連絡会 12月7日(土曜日)にゆめタウン廿日市にて 障害者週間啓発イベントを行いました。13事業所、団体の展示のほか、手話体験会とロービジョン体験会を行いました。写真のように親子で一緒に体験される姿も多く見られました。 展示コーナーでは、活動中の写真や利用者による作品、事業所の自主製品などを展示し、多くの皆さんに取組内容を知っていただくことができました。 今後も「障害者週間」の意義を多くの市民に伝え、障がいのある人への理解と共感が深まるような啓発イベントを続けたいと思います。 また、前回のねっと通信でも告知しましたが、宮島口旅客ターミナルにある はつこいマーケット の棚にて、12月から10事業所の販売が始まりました。棚の段の位置によって棚の広さに差があるため、どの事業所も工夫をして商品を並べています。 みなさん、ぜひ一度足を運んでいただき、手作り雑貨などの自主製品をご覧ください。 障がい別会議リレーずいそうNo.24 今回の障がい別会議リレーずいそうは、知的障がい部会に所属されている、ファミリアーレの土レ(アダージョ レント家族会)の沖田良子さんに寄稿いただきました。 息子の直樹は現在39歳。先天性多発奇形児で生まれ、知的障がいもある。簡単な単語は出るが会話は成立しない。でも、毎日の行動はよくわかっているので身振り手振りで通じている。 直樹を前にすると「生きている事の尊厳」を思い知る。 宿った瞬間から一つの尊重するべき命であり、周りの大人の勝手な判断でどうこうしてはいけない。今ほどエコーが鮮明でない時代。「妊娠中にわからなかったの?」と何度も聞かれた。 一緒に生きてきた今だから言える。「わからなくて良かった」、「生まれてきてくれてありがとう」と心から思う。 生まれた当初は「この子をどう育てて行くのか」不安でいっぱいだった。幸いにして住んでいた旧大野町は、障がい児やその親に対するサポートが素早く手厚かった。保健師さんが当事者同士の親を繋げてくれたことで、心が軽くなった。繋がった人を通して色々な集まりの場を知ることができた。「障がいもその子の個性。分ける必要はない、みんな一緒に過ごせばいい」と、明るい未来が見えてきた。 生身で触れ合うことがとても重要だと思う。私自身も、障がいを持つ子を抱える親と何人も触れ合ってきた。悩みを受け止め一緒に考えていくだけで、救われる人は多い。 この頃から「地域に根ずく」「地域の子ども達と一緒に過ごしていく」と決めた。 ただ、私たちは本当に恵まれていた。車で3分の距離にある幼稚園が「共育共生」の保育理念の幼稚園であり直樹も受け入れて下さった。大野東小学校、大野東中学校も同様で、今でいう「インクルーシブ教育」だったので、同じ空間の中で過ごしてきた。 運動会も修学旅行も友達の手を借りながら共に活動した。中学校の修学旅行、京都市内の班別研修も先生は付かず班の生徒だけで行動した。それが、生徒の方からの声であることを聞き嬉しく思うと共に、一緒に過ごしてきたことを実感する出来事だった。   しんどい時もあったはず。でも、もまれていく中で、意思表示はしっかりする様になり逞しさも身に付けた。外出していると、色んな年代の方から「直くん」と声をかけてもらうことも多く、この町で暮らしている自信に繋がる。 39年前、我が子が雑誌やテレビでしか見ないような姿で生まれ、好奇の目で見られることや、ずっと介助が必要になることに気持ちが塞がることもあったけど、直樹の笑顔に癒され感動も沢山与えてくれた。同じ部会の藤山さんの言葉を借りますが「障がいのある子の親になることは、まんざらでもないですよ」です。 現在の直樹は、毎日アダージョに通い、ショートステイも利用している。「行ってきます」と笑顔で出て「ただいま」と笑顔で帰ってくる。家以外で安心して生き生きと過ごす場がある。これが直樹の自立だと思っています。 事業所リレーずいそう47 そらまめ宮内 オムエルヘルパーステーションの野路さまよりバトンをいただきました、そらまめ宮内の平木です。今回は利用者さんにそらまめを案内していただきます。 『私とそらまめ宮内の日々(随想)』 はじめに どうも、そらまめ宮内の利用者のうちのひとりです。 この施設は、私にとって「人生のリハビリセンター」…いや、「現代の寺子屋」といっても過言ではありません(寺子屋に行ったことはありませんが)。ここでは、笑いと真剣さが絶妙なバランスで共存していて、日々の小さな成長が積み重なっています。 施設について そらまめ宮内、名前からしてほっこりしますよね。実際、その名前通りのほっこり空間です。 管理者の方はまるで「大家族の頼れるお父さん」みたいな存在で、利用者全員がその人柄にベタ惚れ。利用者からは「最近の婚活どうでした?」なんて聞かれたり、ゆるーい雰囲気もありつつ、作業となるとみんなキリッとスイッチオンするのが面白いところです。 ちなみに、ここでは「目的を持って頑張ること」が推奨されていますが、休憩時間になると全員がその目的を一時忘れたかのように、お喋りに夢中になります。 この切り替えの早さが、そらまめ宮内の「利用者のすごさ」なんですよね(笑)。 活動内容について 私が担当するのは、紙袋の底板入れや自動車部品の軽作業。これが意外と奥深いんですよ! 最初はただの単純作業だと思っていたんですが、やっていくうちにコツをつかんでスピードアップする自分にちょっと感動したりします。スタッフの方々は、「そんなに褒めなくても…」と思うくらいに細やかに指導してくださるので、自信も自然と湧いてきます。 とはいえ、私語は禁止されている作業中、つい雑談を振っちゃうのが私の悪い癖。例えば「この底板、そらまめに似てません?」とか。もちろん、スタッフさんに「集中」と軽く叱られるわけですが、なんだかんだで優しく受け止めてくれるので、つい調子に乗っちゃいます。 さいごに 休憩時間になると、利用者もスタッフも一緒になってお喋りタイム。 コーヒー片手にトランプ大会をしたり、お菓子を持ち寄ったり。 この「みんなで過ごす楽しい時間」が、私にとっては何よりの癒しです。 就労継続支援B型 そらまめ宮内 廿日市市宮内三丁目10番36号 電話番号 0829-30-6804 次回の事業所リレーずいそうは、相談支援センターあんさんぶる です 障がいのある人、その家族、関係者などから さまざまなご相談を受けます。 こんなとき相談してください 家での家事などを手伝ってもらいたい 買い物や外出についてきてほしい 福祉機器や情報機器などのことについて知りたい 親が高齢になり将来のことが不安 親からの自立について考えたい 日中の行き場を探している 仕事の訓練を受けたい 毎日のお金の管理について不安がある 仲間がほしい 不安な気持ちを話したい 家に引きこもっているがどうしたらいいのだろうか 子どもの発達について相談したい 不登校になっている子どものことで相談したい 障害年金について教えてほしい 相談内容に合った専門の所を紹介させていただく場合もあります。 一人ひとりに合ったサポートの内容を一緒に考えていきます。 相談するところ 廿日市市障害福祉課 住所 廿日市市新宮一丁目13-1 山崎本社みんなのあいプラザ3階 電話 (0829)30-9128  FAX(0829)20-1611 廿日市市障がい福祉相談センターきらりあ 住所 廿日市市新宮一丁目13-1 山崎本社みんなのあいプラザ3階 電話 (0829)20-0224  FAX(0829)20-0225 メール fukushi-soudancenter@h-kiraria.net このチラシは「はつかいち福祉ねっと わかりやすい情報発信プロジェクト」で作成しました。 はつかいち福祉ねっとのホームページは、こちらから http://h-kiraria.net/wordpress/